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鍛造ペグとは?選び方やおすすめ比較6選【キャンプ初心者〜上級者まで】

キャンプで使用するペグにはいくつか種類があり、その中でも鍛造ペグという砂浜以外の多くの地面に使用可能なおすすめのペグがあります。
今回はそんな鍛造ペグの良さや選び方、エリステ・ソリステなどのおすすめペグについて徹底的に解説したいと思います。

鍛造ペグとは?鋳造との違いを解説

鍛造ペグとは、ハンマーなどで金属製の材料をたたき、型を造っていく製法のことを指します。
現在では、型に入れて叩く方法などもあり、量産できるようになっています。
この鍛造という製法で作られたのが、
鍛造ペグになります。

鍛造ペグの鍛造してる様子

引用:村の鍛冶屋

一方鋳造とは、溶かした金属の材料を型に流し込み冷やして固める製法です。
この製法で作られたものが
鋳造ペグと呼ばれます。

 

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鍛造ペグは叩いて方を成型されていき、鋳造ペグは流し込むことで成型されていきます。
鋳造ペグと鍛造ペグは製法が違うことにより、強度が違います。

鍛造ペグは叩くことにより金属の粒子などが整い、非常に高い強度を得ます。
それに、対して鋳造ペグは、鍛造ペグに比べて型に流し込んだだけの製法のため、強度が鍛造ペグと比べて劣り値段も安いです。

鍛造ペグの3つのメリット

鍛造という製法を使用した鍛造ペグを使用するとどんなメリットがあるのでしょうか?

3つ鍛造ペグのメリットを紹介したいと思います。

鍛造ペグのメリット①様々なキャンプサイトに使える

 

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多くの地面に使用することが可能。

鍛造ペグは強度が優れるため、どんな地面にもグイグイと刺さっていきます。
そのため、多くのキャンプ場などでの使用が可能なため、オールマイティーに使えるペグとなります。

鍛造ペグのメリット②地面との固定力が高い

テント夜

固定力が高いのが特徴です。鍛造ペグはあらゆる地面に使用可能と紹介しましたが、いろいろな地面に刺さることにより、どんなキャンプ場でもペグが深く刺さることによりテントを固定する力が強くなります。

強風などでテントが飛ばないようにしているのがペグの役割のため、鍛造ペグはテント内の安全を守る役目も担っています。

鍛造ペグのメリット③耐久性が高い

鍛造という製法を使用しているため強度が非常に高いです。

強度が高いことにより、いろいろな地面にさせたり、耐久性が高く長く使うことが可能になります。また、安価なペグを使用すると地面に刺す際に曲がってしまったり、うまく打ち込むことができなかったりすることがありますが、鍛造ペグにはそういったことがなく石などでも砕いて刺さっていってくれます。うまく刺せるための耐久性が高いことが重要です。

鍛造ペグの3つのデメリット

鍛造ペグには多くのメリットがありますが、どういったデメリットがあるのでしょうか。
続いては、デメリットを紹介します。

鍛造ペグのデメリット①値段が高い

お金

ペグの価格が他のペグと比較して高いです。

製法などが凝っているので、仕方のないことのなのですが少々高いです。
鍛造ペグを始めて購入する時は少し勇気がいりますね。
それでも耐久性が高く長持ちするので、キャンプを長く続けていかれるつもりならおすすめです。

鍛造ペグのデメリット②砂浜や雪上は苦手

雪中キャンプ

多くのキャンプサイトの地面で使用可能ですが、向いていない地面があります。
それは砂浜などの柔らかい地面です。
鍛造ペグは比較的細くてまっすぐのものが多く、砂浜や雪上のような摩擦力の生まれない地面ではスッと抜けてしまいます。
そのため、砂浜や雪などでの使用ができません。

砂浜や雪上でおすすめのペグに関しては、以下の記事で詳しく紹介しています!

鍛造ペグのデメリット③ペグが重い

 

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スチールのVペグなどやプラペグなどと比較して、鍛造ペグはかなり重くなります。
オートキャンプ場に車で行くのであればあまり問題ないですが、
オートキャンプではなく車から離れたところにテントやタープを設営する場合や、
公共交通機関でキャンプに行く場合は注意が必要です。

鍛造ペグの選び方3つのポイント

ペグは表に出ておらずまさに縁の下の力持ちという感じで、
地味なキャンプ道具ですが、適切に選ばなくてはならず奥が深いです。

次は鍛造ペグを選ぶ際に気をつけてほしい3つのポイントをご紹介します。

鍛造ペグの選び方①長さで選ぶ

ペグのながさ

引用:Snowpeak

ペグは長さが重要です。
長さが足りない場合、テントなどを固定する固定力が低下してしまい、安全にテントを設営できなくなってしまいます。

ペグの長さの目安は、以下を参考にしてください。
・20センチ前後のものはテントの固定
・30〜40センチのものはタープの固定

25センチから30センチの長さがオールマイティーに使うことができる長さになっているので、
迷った際にはこの長さを選択しましょう。

鍛造ペグの選び方②ペグの形状で選ぶ

ペグ形

引用:https://itati.naturum.ne.jp/e2564944.html

ペグの形状には楕円に近いものと真円のもの2種類あります。

楕円のものは地中で回転しません。
そのため、ペグの角度など狙った通りに刺すことが可能なので、設営が楽になります。

真円の方は一般的に使用されているペグのため選べるペグの種類が豊富にあります。

鍛造ペグの選び方③テント用かタープ用かで選ぶ

 

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タープに使用するのか、テントに使用するのかを決めましょう。
①でお話ししたように、長さが重要ですが、タープなのかテントなのかで長さが変わってきます。
タープは風を受けてとびやすいので長さが必要になってきます。
それに比べてテントは、タープより重量があるのでとびにくく中に荷物などを入れるので短いものでも使用ができます。

【最新情報】アルペグがついに一般発売開始!

昨年、クラウドファンディングで話題になっていた最新のアルミ製鍛造ペグ、それが共和鋳造所の「アルペグ」です。

鍛造ペグは非常に便利ですが、どうしても重さが気になります。
かといって軽いペグだと強度が不十分です。

しかし、このアルペグは軽さと強度を兼ね備えた画期的な鍛造ペグとなっています。
鉄の3分の1という軽量なアルミダイカストを使用しており、アルミダイカストならではの複雑な形状を実現することで、地面から抜けにくくなっています。

現状、弱点が見当たらないペグです。
すぐに売り切れることが予想されるので、興味のある方は早めに手に入れておくことをおすすめします。

おすすめ鍛造ペグ6選

これらを踏まえた上で、おすすめの鍛造ペグを6種類紹介します。

ソリッドステーク R-103-1(スノーピーク Snowpeak)

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スノーピーク(snow peak)
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長さ 約30センチ
重さ 約180g
材料 S55Cスチール

アウトドアブランドで有名なSnowpeak(スノーピーク)から販売されているソリッドステークです。
ソリッドステークを略して、通称ソリステと呼ばれます。
Snowpeak(スノーピーク)のソリッドステークは王道のペグになりますが、
”ペグは消耗品”という考えを覆したペグになります。
S55Cスチールを使用しておりこの金属のメリットは強度や粘り強さが必要とされているシーンでの使用に強いものになります。
その強度により打ち込むときの力強さと、耐久性の粘り強さなどが信頼性の高いペグになります。

長さが30センチなので多くの場面で使用しやすく、初めてのペグとして使いやすい長さになります。固定力があり材料による高い耐久性などバランスの良いペグになります。

ソリッドステーク R-102-1(スノーピーク Snowpeak)

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スノーピーク(snow peak)
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長さ 約20センチ
重さ 約75g
材料 S55Cスチール

こちらもアウトドアブランドとして有名なSnowPeak(スノーピーク)から販売されているペグ、ソリステになります。
長さが20センチなので、R-103-1と比べて長さが短い分固定力が弱くなりますが短い分軽くなるので使用が容易になります。
固定力が弱くなると言っても大幅に弱く固定できないわけでないので強風などでない通常のキャンプサイトであれば安心して使用できます。

エリーゼステーク(ELLISSE エリステ)MK-280K(村の鍛冶屋)

長さ 28センチ
重さ 約185g
材料 S55Cスチール

村の鍛冶屋とは、ペグや刃物などを製造していて、職人が一本一本丁寧に造ってくださる鍛冶屋さんで耐久性が高く、人気の高いメーカーです。また、人気のため、ペグがすぐに売り切れてしまう鍛造ペグではかなり有名なメーカーになります。

長さが28センチなのでオールラウンドに使用が可能でテントが飛んでしまったりするのを避けることができます。
エリッゼステークを略してエリステと呼ばれます。

エリステは一般的にsnowpeak(スノーピーク)のソリステと比較して値段が安いです。

エリーゼステーク(ELLISSE エリステ)MK-380K(村の鍛冶屋)

長さ 38センチ
重さ 約346g
材料 S55Cスチール

村の鍛冶屋のペグ(エリステ)になります。38センチもの長さがあります。
この長さだと、強力に固定可能で強風の中でも設営が可能です。
どんな場面でも、設営できるのでペグを追加で購入される方などもこのペグがあることで設営可能な場面が増えるのでさらに楽しむことができるようになります。

また、河原などの砂利のサイトでの設営にもおすすめです。

エリーゼステーク(ELLISSE エリステ)アルティメットゴールドMK-280(村の鍛冶屋)

長さ 約28センチ
重さ 約185g
材料 S55Cスチール

焼き入れ有

村の鍛冶屋から出ているペグ(エリステ)で鍛冶職人が焼き入れを行うペグになります。
焼き入れを行うことで、さらに耐久性を兼ね備えていて長く使うことができます。
曲りはじめの応力がなんと横方向が約300キロ、縦方向が約400キロになります。
この高い応力が可能なのは村の鍛冶屋の技術が可能にしております。

クイックキャンプ(QUICKCAMP) 鍛造ペグ 20cm

長さ 20センチ
重さ 約550g
材料

クイックキャンプ(QUICKCAMP)はキャンプ初心者向けのキャンプ用品を多く取り扱ってるキャンプブランドです。
鍛造ペグだけでいうと、エリステ・ソリステに知名度で劣りますが、キャンプブランドとしては信頼できます。

鍛造ペグと合わせて買いたいキャンプ道具4選

ペグと併せてゲットしたい、収納ケースなどの道具をご紹介します。

Snowpeak(スノーピーク)ペグハンマーPRO.C

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スノーピーク(snow peak)
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ヘッドが銅でできているため、ペグの打撃時の衝撃を緩和してくれるので使用時に負担が減ります。
さらに、ハンマーの交換時期が来た際に自身で交換できるので長期使用することができます。
重量もしっかりあるため、一撃で深く差し込むことが可能です。

鍛造ペグは強度が強いため、ペグハンマーも併せてヘッドの強度が強いものを選びましょう。

エリッゼ(ELLISSE)ペグハンマー St.Martelo

焼き入れを行っているハンマーになります。ハンマーに焼き入れを行うことでヘッドの耐久性が上がり、高い耐久性を兼ね備えています。

黄銅と呼ばれる素材を使用しており、時間経過によりヘッドが酸化し黒くなるので変化を楽しみ味のあるハンメーに変化していきます。

asobito ペグ収納ケース

一本ずつ差し込むタイプのペグケースは、一本ずつしまうので手間がかかりますが、こちらのタイプはコンテナタイプなのでどんどんしまうことができます。ペグハンマーもこちらの収納ケースに一緒にしまうことが可能です。

ペグケースについてもっと知りたい方には、以下の記事がおすすめです。

ロゴス(LOGOS)ペグBOXポーチ

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ロゴス(LOGOS)
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ボックス型で他ではあまり見かけないデザインになっています。
カラビナがついておりズボンのベルトループなど腰からぶら下げて、テント設営の際に持ち運びが楽に行えるようになります。
また、ペグボックスの外側にハンマーをかける用のループもあるのが設営の際に使い勝手よく感じられます。

【まとめ】鍛造ペグとは?選び方やおすすめ比較6選【キャンプ初心者〜上級者まで】

従来のようなアルミ製などの安いペグは使い捨ての概念がありました。
しかし、ソリッドステーク(ソリステ)やエリッゼステーク(エリステ)のような鍛造ペグはそれらの安いペグと比較して、耐久性が高く長年使用できます。

少し値段が高いこともあるので、是非使用用途に合わせて長さを選ぶなど、
慎重なペグ選ぶにこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

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