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メスティンのシーズニングやバリ取り!購入後必ずやるべきお手入れとは?

メスティンとは「飯ごう」という意味で、炊飯を目的として作られた調理器具です。
キャンプの世界ではtrangia(トランギア)社製が有名ですよね。アルミ製で四角いお弁当箱のような形をしています。漫画やアニメでも取り上げられ、最近では100均(ダイソー)でも見かけるようになり、まだまだ人気の高い調理ギアです。
今回はそんなメスティンの購入後に必ずやるべきお手入れ方法について説明します。

汎用性の高いメスティン

 

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人気の理由は軽さ、コンパクトさに加え、汎用性が高いことです。
これひとつで炊くはもちろん、焼く、煮る、蒸す、燻すこともでき、もっていて間違いなしのキャンプの相棒です。

(メスティンで簡単に作れる料理のレシピはこちら!
【選び方も!】おすすめメスティン料理レシピ20選【初心者でも簡単】

そんな便利なメスティンですが、使用前にひと手間必要なのはご存知ですか?
今回はその使用前の準備について、必要性・道具・手順や注意することを分かりやすくご紹介していきたいと思います。

メスティンに欠かせないお手入れ 〜バリ取り〜

メスティンの使用前に欠かせないお手入れは2つ、バリ取りとシーズニングです。「儀式」とも呼ばれるその2つのお手入れは、やるとやらないとでは使いやすさはもちろん、完成した料理の味も変わってきます。
難しい手順などは一切ありませんのでご心配はいりません。まずはバリ取りからご説明します。

バリ取りとは

まず、バリ取りとは金属を加工した時に発生した突起(バリ)を研磨することで、商品を「仕上げる」作業のことです。

 

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この突起は目で見て分かるものと、触ってみなくては分からないほど細かいものがあります。メスティンの蓋の下側と、本体の上側のふちにそっと指を置いてみると、ギザギザしているのが分かると思いますが、これがバリです。

このバリを取らないと、指を切る恐れがあったり、蓋と本体がスムーズにしまえなかったりと良いことがありません。ラーメンの汁を飲もうと思ったら唇を切った、なんてことが無いよう、しっかりバリ取りをしていきましょう!

バリ取りのやり方

用意するものは
・新聞紙
・やすり
・軍手
の3つ。やすりは目の細かいもの、軍手は滑り止めが付いているとより作業がしやすいです。

①作業する場所に広めに新聞紙を敷いてください

 

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②やすりで蓋と本体のふちを削っていきます。ふちの表面が丸くなるように意識しながら丁寧に削っていくと、ふちがなめらかになります。

 

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以上で完成です。

バリ取りでよくある失敗は、削りすぎてしまうことです。
ふちを覆うように、やすりで側面や内側まで一緒に削ってしまうと、蓋と本体のかみ合わせが緩くなってしまいます。やみくもに削るのではなく、あくまでも、「ふちを丸くする」感覚で丁寧にやすりをかけてくださいね。

また、削った後に出る削りカスはとっても細かく、飛びやすいです。作業しているご自身もそうですが、小さなお子さまがいる方はお子さまが削りカスを吸い込まないように注意をしてください。

メスティンに欠かせないお手入れ 〜シーズニング〜

次にシーズニングです。

よく、スキレットを使う前に聞く言葉で、全く違う素材なのに必要あるの?と思ってしまいますが、メスティンでもこのシーズニングをする必要があります。

アルミでできたメスティンは熱伝導率がとても高いのは嬉しい点ですが、ほかのクッカーに比べ薄くつくられている上に表面に何もコーティングされていないので、とにかく焦げ付きやすいです。また、人によっては金属臭を強く感じることもあります。

そのような使いづらさ、不快感を取り除く大事な作業がシーズニングとなります。

シーズニングとは

シーズニングには商品を「慣らす」意味があります。

スキレットやダッチオーブンにおけるシーズニングは「商品に油を慣らす」ことで、メスティンにおけるシーズニングは「商品に被膜をはる」という作業になります。

アルミは軽さや加工のしやすさ、熱伝導率の高さなど良い点もたくさんありますが、金属臭や傷のつきやすさ、焦げつきやすさなど、マイナスな要素もあります。また、使っていくと食材や水に含まれる成分と化学反応を起こし、茶色や黒色に変色してしまいます。それらの悩みをカバーするのがシーズニングです。

 

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パッと見た目では分かりづらいですが、使用前に被膜をはることで食品にアルミの臭いがつくことや、変色、焦げを防ぐことができます。

料理をよりおいしく完成させるためにも、これからご紹介する手順でシーズニングを欠かさず行ってあげましょう。

シーズニングのやり方

用意するものは
・メスティンが入る大きめのお鍋
・お米のとぎ汁
の2つです。

①お鍋にお米のとぎ汁を入れ、沸騰させます

 

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②メスティンを蓋と本体それぞれがしっかり浸かるようにお鍋に入れます

 

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③そのまま20分程度煮込みます。

④やわらかいスポンジで水洗いし、乾燥させます。

以上で完成です。
とても簡単な作業ですが注意点もいくつかあるのでご説明します。

まず、メスティンの取っ手にはゴムが付いていますので取っ手は外してからお鍋に入れてください。お鍋に入れる際はしっかり全体に被膜がはるように、蓋と本体の内側までとぎ汁が接するよう入れてください。煮込み中は吹きこぼれる可能性もあるので、火加減を調整しながら、決して目を離さないでくださいね。

洗う時には必ず柔らかめのスポンジで洗いましょう。ステンレスたわしなどでガシガシ洗ってしまうと、被膜が剥がれてしまう上に、アルミは薄い素材なので簡単に傷がついてしまいます。
シーズニング中もそうですが、失敗して焦げついてしまったという時にはお酢やクエン酸、レモン汁がおすすめです。

 

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メスティンの8分目まで水をいれて、いずれかを大さじ1杯ほど入れて15分ほど火にかけてください。段々と焦げが剥がれてきますよ。

シーズニングやバリ取りしたメスティンを早速使ってみよう!

シーズニングやバリ取りしたメスティンを早速使ってみましょう!
メスティンを使ったキャンプ料理について、以下の記事がおすすめです。
早速メスティンを使って、次回のキャンプ料理メニューを作ってみましょう!

まとめ

 

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いかがでしたか。意外と簡単なお手入れ方法ではないでしょうか。
なんとなくお手入れがめんどくさそうで購入していなかった方はもちろん、すぐに使い始めて使いづらさや味に違和感があった方もぜひ、お試しください。

ご飯を1合炊くのにちょうどいいサイズ以外にも、最大で3.5合炊くことができるラージサイズもあります。袋麺もぴったり入るサイズです。ラージサイズもお手入れ方法に違いはありませんので、自分のキャンプスタイルに合わせたメスティンをお手入れして使ってくださいね。

たった少しのお手入れで、長く大事に使えるメスティン。正しくお手入れしてあげて、汎用性の高い便利なメスティンをフル活用しましょう!

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