ダッチオーブンと長く付き合っていくために。錆びや油汚れ落としなど、お手入れ方法を徹底解説
キャンプで料理をすると言ったら、何と言ってもダッチオーブンでしょう。
家のキッチンでももちろん使えますが、あの重厚感のあるデザインは野外でこそ使いたくなるものです。
しかし、お手入れが面倒であるから購入するのを敬遠していませんか?
毎回正しく丁寧に手入れが出来れば長く使えるだけでなく時間をかけて油を馴染ませて黒光りにした「ブラックポット」と呼ばれる状態まで育てることができますよ。
ダッチオーブンの普段のお手入れ方法、そしてサビてしまった際の対処法までご紹介いたします。
ダッチオーブンのお手入れの効果とメリット
ダッチオーブンは本当に万能な調理鍋です。
1つあるだけで炊飯も出来ますし煮ることも焼くこともできます。
使い方次第で料理の腕をぐっと上げてくれる強い味方になってくれるものなので、使用前や使用後にきちんとお手入れを行うことで長く使用していきたいですよね。
ではメンテナンスを行うことで具体的にどのような効果やメリットがあるのでしょうか。
風味向上や料理への影響
ダッチオーブンは色々な料理をするがゆえに風味が料理に移ってしまうことがあります。
例えばニンニクなどの香り、もしくはトマト煮などの風味の強い料理をした後に炊飯をすると白飯にニンニクの香りがついてしまったり色味がついてしまったりしてしまうことがあります。
野菜などの素材そのものの美味しさや風味を楽しみたいのなら、毎回丁寧に手入れをすると良いでしょう。
長持ちさせるメンテナンスの重要性
最初の頃は毎回ダッチオーブンの焦げなどの取るのに苦労するかもしれません。
しかし、毎回丁寧にメンテナンスを行うことでだんだん焦げ付きにくいダッチオーブンへと変化していきます。
そして長年使用することにより表面に油の集合体が出来上がりブラックポットと呼ばれる艶やかな黒いダッチオーブンに育っていきます。
ブラックポットは焦げにくいのはもちろんの事、サビにくくなりますし鉄臭さも緩和されますのでメンテナンスを怠ることなく続けていきことが重要です。
ダッチオーブンのお手入れ方法
それではダッチオーブンの具体的なお手入れ方法などを解説いたします。
シーズニングの方法
ダッチオーブンを購入したら、まず「シーズニング」という作業が必要になります。
これは鋳鉄製品であるダッチオーブンは販売時にサビ防止のための工業油が塗られているので使用する前に必ず取り除く必要がある作業です。
ダッチオーブンの内側だけでなく、外側もしっかりと手入れを行いましょう。
- 洗剤を使ってタワシやスポンジでごしごししっかり洗う。
- 洗剤をきれいに洗い流してからしっかり乾燥させる。
- サラダ油などの食用オイルをキッチンペーパーなどで薄くダッチオーブン全体に塗る。
- 中火で煙が出なくなるまで空焚きする。
- 3~4を4~5回繰り返す。
- 野菜くずを入れて炒める。
- 洗わずに温かいうちにキッチンペーパーでサラダ油を塗りさまします。
必ず火傷に注意して作業を行ってくださいね。
ダッチオーブンの洗い方と注意点
料理した後の油汚れ焦げ付きのあるダッチオーブンは、たわしでこすり洗いをします。
この時、洗剤は絶対に使用せずに行ってください。
洗い終わったらしっかり乾燥させたのちに、サラダ油などの食用オイルをキッチンペーパーなどで薄くダッチオーブン全体に塗って新聞紙や専用袋で包んで保管します。
油汚れの落とし方と洗浄のポイント
手強い油汚れはお湯を使う、もしくはダッチオーブン内に水を張って沸騰させると
油や汚れが落ちやすくなります。
必ず火傷に注意しながら汚れを落としてください。
焦げ付きのお手入れ方法
焦げ付いてしまった場合は、まずは油汚れなどの焦げ以外の汚れを取り除いたのちに火にかけて空焚きします。
水が蒸発してもそのまま空焚きし続けると焦げがどんどん乾燥し、炭のようになってくるとポロっと焦げが簡単に取れるようになります。
こちらも必ず火傷に注意して行ってください。
フタやハンドルのお手入れ
ダッチオーブンのフタダッチオーブン本体と同じ、鋳鉄製品です。
本体同様にシーズニングからすべてのお手入れを行ってください。
ハンドルは鋳鉄製ではないのでアルコールなどで汚れをふき取っても問題ないでしょう。
ダッチオーブンのお手入れのポイント
ダッチオーブンのお手入れする際に気を付けたいポイントや注意点を説明します。
洗剤の使用について
シーズニングを行った後に洗剤を使用して鋳鉄製品を洗ってしまうと油分の膜がとれてしまい錆びやすくなってしまいます。
せっかくシーズニングをしたのですから、油の膜が何層にも積み重ねることを念頭に洗剤は使用しないで汚れを落とすようにしてください。
重曹を使った臭いや錆びの取り方
鋳鉄製品は手入れをしっかり行っているつもりでも鉄臭くなることがあります。
このにおいの原因は赤錆です。
アルカリ性である重曹はその臭いの原因である酸性の赤錆びを取り除く効果があります。
ダッチオーブンを熱し、錆びた部分に重曹をふりかけて新聞紙や布でこすると錆が落ちます。
火傷に注意しながら行ってください。
乾燥の際の注意事項
汚れを落としたのちに自然乾燥、または空焚きで乾燥させると赤錆が出てくることがあります。
油を薄く塗って色が落ち着くようであれば問題ありません。
油を塗っても赤錆が消えない場合は重曹でこする作業をおすすめします。
まとめ
お手入れに時間がかかると思っていたダッチオーブン。
使用前のシーズニングはちょっと面倒ですが
使用後は洗剤を使わず洗い、しっかり乾燥させてから油を薄く塗る作業を毎回丁寧に行うだけですのでそんなに難しくないということをお分かりいただけたかと思います。
ダッチオーブンがあれば料理の幅も広がりますので、まだ持っていない方はぜひご検討くださいね。
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