高山病対策はどうしてる?おすすめのアイテム7選と対策法を紹介
登山やトレッキングを楽しむ方々にとっては、高山病の事前の対策が欠かせません。高山病の症状がでてしまうと、体調不良を引き起こすだけでなく、せっかくの旅行やアクティビティが台無しになってしまいます。
この記事では、高山病対策の基本から実践的な対処法までを分かりやすく解説します。おすすめアイテムも紹介するので、次の登山や高地でのアクティビティの計画に役立ててみてください。
高山病の基礎知識
ここでは、高山病の基礎知識について以下の3つを解説します。
- 高山病のメカニズム
- 高山病の症状について
- 高山病はこんな人がなりやすい
それぞれを詳しくみていきましょう。
高山病のメカニズム
高山病は、標高が高い場所で酸素が不足することで身体が適応できずに起こる症状です。身体は酸素不足を補おうとして心拍数を上げ呼吸を速めますが、多くの方にとって短時間での対応は困難です。
その結果、組織への酸素供給が不足し、脳や体に負担がかかることで症状が発症します。標高2500m以上で発生しやすいといわれていて、富士山登山では多くの人が高山病を経験します。
特に高齢者や体調不良の方が症状がでやすいため、十分な対策が大切です。
高山病の症状について
主な症状としては、以下の3つが挙げられます。
- 頭痛
- 吐き気
- 倦怠感
頭痛は、高山病の代表的な症状の一つです。頭を締め付けられるような鈍痛や脈打つような痛みが特徴です。
吐き気は消化器系の働きが低下することで発生し、食欲不振や嘔吐を伴う場合もあります。倦怠感は全身に力が入らず、だるい感じがする状態です。症状は個人の体質や体調などによって異なり、軽度から重度まで様々です。
そのまま対策を取らないと重症化し、高地肺水腫や高地脳浮腫などの命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。
高山病はこんな人がなりやすい
高山病にかかりやすい人は、以下の通りです。
- 過去に高山病を発症したことがある
- 普段低地に住んでいる
- 急激に高度を上がった
- 高齢者である
- 心肺機能に問題がある
- 体重が多めの人
たとえば普段海抜の低い場所で暮らしている人が、休暇で急に3000メートル以上の高地に旅行する場合は高山病のリスクが高まります。
リスクは個人差が大きいものの、急激な標高上昇が高山病を招く恐れがあることを知っておきましょう。
高山病予防の方法とは
ここからは、高山病予防の方法について以下の3つを紹介します。
- ゆっくり山を登り体を慣らす
- 食事管理
- 登山計画は入念に
ゆっくり山を登り体を慣らす
高山病を防ぐにはゆっくりと徐々に高度を上げ、身体を順応させることが重要です。ゆっくりと高度を上げることで、身体が少しずつ高地での生活に慣れていき、高山病の発症リスクを減らせます。
たとえば標高5000メートルの山に登る場合一気に山頂を目指すのではなく、標高3000メートルの地点で1泊し、身体を休ませながら高地を目指すといった予定を立てるとよいでしょう。
食事管理
適切な食事管理は、高山病予防に欠かせません。高地では酸素が薄くなり身体に負担がかかるため、消化に時間がかかる食事や塩分の多い食事は避けたほうがよいものです。
出発前は野菜や果物を多く取り入れた軽めの食事にし、アルコールは避けるようにします。さらに登山中は、水分の摂取を意識するとよいでしょう。高地に到着した後は、栄養価の高い軽食を少量ずつ食べることをおすすめします。
登山計画は入念に
高山病を予防するためには、入念な登山計画が不可欠です。計画を立てて、ゆっくりと高度に適応できるようなスケジュールを立てましょう。
高度の低い場所で十分な準備を行い、登山前に体力をつけておくこともおすすめです。さらに天候や休憩ポイントを入念に調べて、無理のない行動を心掛けることも大切です。
高山病対策におすすめのアイテム7選
ここからは、高山病対策におすすめのアイテムを7つご紹介します。事前準備の際の参考にしてみてください。
OXYBODY 飲む酸素
形状:液体
対象:大人
高山病の予防や軽減におすすめのアイテムです。「OXYBODY 飲む酸素」は水に溶解した酸素を補給することで、体内の酸素量を効率的に増やせます。
使い方も簡単で、当該アイテムを100mlの水に1プッシュ混ぜるだけで、簡単に酸素水の作成が可能です。携帯性に優れており、登山の際に持ち運びしやすく急な体調変化にも対応できます。
高山予防以外にも、体調不良の際や運動の前後に活用できるため、用意しておくとよいでしょう。
RYNEXT 鼻腔拡張テープ 強粘着タイプ
原産国:日本
薬剤:不使用
高山病対策におけるおすすめアイテムの一つは、「RYNEXT 鼻腔拡張テープ 強粘着タイプ」です。鼻腔を拡げることで呼吸をスムーズにし、高山病の症状を軽減する効果が期待できます。
おすすめポイントは、貼った瞬間から効果を実感できる点です。肌に優しい日本製の医療用素材を使用しているため、長時間の使用でも安心です。また、薬剤を使用していないため、副作用の心配もありません。
I LOHAS(い・ろ・は・す)天然水
容量:285ml
カロリー:0kcal
高山病対策として「I LOHAS(い・ろ・は・す)天然水」は、手軽に持ち運べる飲料水としておすすめです。高地では乾燥した空気や低酸素環境の影響で脱水症状が起こりやすく、高山病の悪化する場合が珍しくありません。
「I LOHAS(い・ろ・は・す)天然水」は、適度なサイズで携帯性に優れており、気軽に持ち歩ける点が特徴です。さらに軟水で水質が優れ、高所での水分補給にぴったりです。
明治 チョコレート効果カカオ95%
商品の形状:バー
風味 :カカオ
チョコレートはカカオが豊富に含まれており、高山でのエネルギー補給におすすめです。中でも「明治 チョコレート効果カカオ95%」はカカオ95%という高濃度が魅力的。
ポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用や血管拡張作用で高山病の症状を緩和する効果が期待できます。カカオの苦味が気になる方は、事前に少しずつ摂取して味に慣れておくとよいでしょう。
[Kisac] 眼科医推奨 [超軽量 × アジアンフィット] 紫外線99.9%カット UV400 運転用サングラス
機能:紫外線カット99.9%、UV400、偏光機能、TACレンズ、傷防止機能
高山では地上よりも紫外線が強く、雪や氷による眩しさで体調を崩す恐れがあります。サングラスは目を紫外線から守り、目の疲労を最小限に抑えることが可能です。
「[Kisac] 眼科医推奨 [超軽量 × アジアンフィット] 紫外線99.9%カット UV400 運転用サングラス」は、軽量20gで疲れにくく、9層レンズ構造により高地の強烈な日差しから目を守ります。
さらに日本人の顔型に最適化されており、登山の邪魔になりません。
inゼリー エネルギーフローズン 塩分プラス ライチ味
容量:100 ミリリットル
カロリー: 1個当たり 150kcal
「inゼリー エネルギーフローズン 塩分プラス ライチ」味は、高地での活動時に失われやすい水分と塩分を同時に補給できるアイテムです。冷凍して食べることで、体温を下げる効果も期待でき、登山中の暑さ対策にも有効的。
1袋180g当たり適切な塩分量を含み、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも配合されています。さらに、疲労回復に効果的なクエン酸も含まれており、高山での体力消耗を軽減するのに役立ちます。
テイラック
ブランド:テイラック
商品の重量: 23 グラム
漢方薬「テイラック」は、高山病の不調を緩和する頼れるアイテムです。高山病は低酸素状態だけでなく、体内の水分バランスが乱れることでも引き起こされます。
「テイラック」は漢方処方「五苓散」を含み、体内の余分な水分を調整しながら血管拡張を抑制する効果が期待できます。錠剤タイプで、登山リュックに入れてもかさばらず、急な体調不良にもすぐ対応できて便利です。
もしも高山病の症状がでてしまったら
対策をしていても、高山病がでる可能性もあります。ここからは、症状がでた場合におすすめの行動を解説します。
速やかに高度を下げる
高山病を発症したらすぐに低い場所に移動することで、酸素の供給が改善され、体調が回復しやすくなります。ただし無理をせず、体調が戻るまで休息してから移動するとよいでしょう。
酸素を吸入する
高山病の症状がでた場合、まず酸素を吸入することが重要です。酸素吸入により血中の酸素濃度が上がり、症状の緩和に繋がるためです。
酸素吸入は体内の酸素濃度を高め、症状を緩和する即効性のある対処法です。携帯用酸素ボンベや酸素缶を使用して、迅速に酸素を補給しましょう。
症状の程度に応じて、数分から継続的な吸入を行います。
薬の服用
適切な薬の服用が、高山病に効果的な対処法です。症状に応じて適切な薬を選択することで、症状の緩和や回復を促進できます。軽い頭痛にはアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、より重症の場合ダイアモックスが処方される場合が大半です。
ただし、薬の服用は必ず医師の指示に従うことが重要です。自己判断で薬を服用すると、症状が悪化する、別の副作用を引き起こす恐れがあります。
頭を高くして横になる
高山病の症状がでたら、頭部への血流を改善し、酸素供給を促進するため頭を高くして横になることが重要です。リュックや衣類を枕代わりにして上半身を少し起こした状態で横になると、症状が落ち着きやすくなります。
移動が難しい、体調が悪いという場合に応急処置として参考にしてみてください。
高山病はかかる前の対策を十分に
高山病は、事前の対策を徹底することが重要です。高山病は誰でもかかる可能性があるため、自分は大丈夫だと思い込まず、事前準備を怠らないようにします。
特に高地での旅行や登山が初めての人は事前に医師に相談したり、無理のない登山計画を立てたりすることをおすすめします。登山の前にはアルコールや喫煙をなるべく控え、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心掛けることが大切です。
計画的な登山と万全の準備を心掛け、快適に高山を楽しみましょう。
まとめ
今回は、高山病について紹介しました。頭痛や吐き気を伴う高山病は、普段高地に慣れていない方であればかかる可能性があります。高地に慣れておく、無理のない登山計画を立てる、高山病対策におすすめのアイテムを用意するなど、事前対策が欠かせません。
万が一高山病の症状がでた場合は、速やかに高度を下げるようにしましょう。楽しく登山を楽しむためにも、高山病の正しい知識を持って、すぐに対応できるようにしておくことが大切です。