冬キャンプにおすすめ!おすすめの豆炭ストーブ12選【魅力や使い方など】
一年中キャンプを楽しみたいという方にとって、やはりネックなのは冬の寒さ。
手軽に暖がとれて、料理にも使えるストーブがあったらいいと思いませんか?
そこで今回は「豆炭ストーブ」についてご紹介します。
「豆炭」の特徴にはじまり、豆炭ストーブの使い方や注意点、おすすめの豆炭ストーブもご紹介しますので、ぜひ最後までおつきあいください!
豆炭ストーブとは
「豆炭」とは、石炭やコークス、無煙炭など木炭の粉を混ぜ、結着剤を使って5cm四方ほどの正方形に成形した固形燃料のこと。我が国では1920年ごろに家庭用燃料として開発されましたが、扱いやすさと燃焼の良さなど多くの長所をもち、その後約半世紀ほどの間、家庭用燃料として多くの家庭で用いられました。
古い歴史を持つ「豆炭」を用いた「豆炭ストーブ」が今、静かなブームを呼んでいるんです。
豆炭ストーブの特徴
上述のとおり豆炭のサイズは5cm四方と小さくため、豆炭ストーブもコンパクトなものが多いのが特徴。そのサイズを活かし、家庭用の暖房器具として、またキャンプ用のストーブとしても利用できる、使い勝手の良さが最大の特徴です。
豆炭ストーブの利点
豆炭ストーブの利点とは?箇条書きでご説明しましょう。
1.使い勝手がよいこと
一番の利点としては、使い勝手のよさが挙げられます。
上述のとおり豆炭そのものが小さいため、必然的に豆炭ストーブも比較的コンパクトなものが多い印象。
場所をとらず、屋内や屋外、アウトドアなど様々な場所で簡単に持ち運びができるなど、使い勝手の良さが最大の利点です。
2.安定した火力が長時間持続すること
いったん火がついて燃焼が安定すると、長時間持続するのが豆炭の特徴。
燃焼時間は7時間から最大24時間とも言われ、豆炭ストーブはBBQや焼き物、煮物調理のほか、火が落ち着いた後も寒い戸外での暖炉と、様々な用途に使用することができます。
燃焼の様子を見て豆炭を上手につぎ足しをすればさらに長く活躍してくれる、頼れるストーブなのです。
3.優れたコストパフォーマンス
昨今の光熱費が高騰する中、豆炭は比較的低廉なお値段で購入することができます。
いったん消火しても再利用が可能なため、コストパフォーマンスが高いという魅力も。
安定した燃料力をもつため、一度着火するととても長持ちしてくれる点もコスパ抜群な理由です。
4.着火しやすい豆炭もあります
木炭というと「着火しにくくて…」という印象をもつ人も多いのでは。特に湿気を含んでしまうと、着火剤を使っても容易には火がつきません。
しかし各種メーカーで取り扱いのある豆炭の中には着火剤も添付されているシリーズもあり、これを使えば着火のしにくさで困るといった不安も解消!
わずかな火ダネで簡単に火をつけることができます。
豆炭ストーブの種類と選び方
参照:ロゴス公式サイト
「豆炭ストーブの利点はわかった!でも、どうやって選べばいいの?」
と疑問に思われた方に、豆炭ストーブの種類と選び方について説明します。
1.サイズに着目しよう
豆炭最大の魅力である「使い勝手の良さ」を活かすために、まずはコンパクトなサイズの豆炭ストーブをおすすめします。
形や大きさの不均一な木炭と異なり、小さくて均一なかたちをした豆炭は、小さなサイズのストーブでも使用が可能。
コンパクトなストーブは軽量で持ち運びにも大変便利です。
2.素材にも着目しよう
豆炭は非常に高温かつ長時間燃焼するため、できる限り丈夫で耐久性のある素材を用いたストーブがおすすめです。
最近では旧来の鋳鉄製にかわり、ステンレス鋼やチタンなど、さびにくくかつ耐久性のある素材を用いたストーブも販売されています。
このような観点からストーブを選択することで買い替えのリスクを減らし、長期的なスパンでの経済的負担を削減することにつながるのです。
豆炭ストーブの魅力
次に、豆炭ストーブの魅力に迫っていきます。
1.燃料の経済性
豆炭は非常に小ぶりなため、火力の調節は投入する豆炭の個数で行うことができます。
そのため、用途に応じて求める火力の分だけの豆炭を調整して投入することができ、燃料の無駄づかいを防ぐことにもつながります。
とりわけ、昨今のように光熱費の高騰している状況では、豆炭のもつ経済的な優位性は際立っているといえるでしょう。
2.暖かさと安全性
繰り返しになりますが、豆炭のもつ「火力の強さ」と「安定した火力の維持継続性」は大きな魅力。
また、豆炭は木炭と違い「爆ぜる」といった危険も皆無です。
暖かさと安全性を併せ持つ豆炭を用いる「豆炭ストーブ」は、安全性に優れているといえるのです。
3.使いやすさと手入れの簡便さ
一粒一粒がコンパクトな豆炭を使った豆炭ストーブはコンパクトなものが多く、軽量で持ち運びに便利。
お手入れも、ステンレス鋼やチタンなど耐久性のある素材を使ったストーブなら、中性洗剤で洗ったあとの乾拭きを随時行うだけでサビや腐食を防ぐことができます。
使いやすさと手入れの簡便さも大きな魅力です。
おすすめの豆炭ストーブ12選
それではお待ちかね!おすすめの豆炭ストーブをご紹介してまいります。
性能とデザインを兼ね備えたストーブ
参照:ユニフレーム公式サイト
ここにご紹介するストーブは、サイズと素材のほか、性能とデザインにも着目してセレクトしてみました。
タブ(tab.) 缶ストーブ SE TB-SE
【素材】本体:アルミメッキ鋼板、ステンレス 網:スチール(クロームメッキ)
【寸法(cm)】(L)19.6L × (W)19.6W × (H)27.6
【重量】1,240g
【特徴】インテリアにも馴染むおしゃれなデザインと、広範な用途に使用できる汎用性
【おすすめポイント】独自の「フィックスストリーム機構」で高い燃焼効率が期待
おしゃれなデザインでインテリアにも馴染む人気のストーブ。
「フィックスストリーム機構」と2層構造がストーブ内部において燃焼に理想的な気流を作り出し、燃焼効率を向上させています。
内部も分解可能な構造でお手入れのしやすさも魅力。
BBQや燻製づくり、寒い戸外では暖房用にと、多彩な用途に使用できるイチオシストーブです。
【素材】ステンレス鋼
【寸法(cm)】(D)12.5 × (W)21W × (H)30
【重量】2.78 kg
【特徴】調理や暖房、ライトなどいろいろな使い方ができます
【おすすめポイント】ゆらゆら揺れる火を見ながらの調理が可能
2015年に誕生したアウトドア&スポーツブランド「スームルーム(Soomloom)」から、こんな素敵なストーブが届きました!
ゆらゆらと揺れる美しい炎を眺めながら、調理や暖炉、ヒーターにライトとしても活用できるミニ薪ストーブ。
クッカースタンドの上に調理器具を乗せればフライパンやヤカンなどを使って様々な調理ができます。
豆炭を使えばさらに長時間の利用も可能!頑丈なボディで、大切に使えばアウトドアでの良き相棒になってくれることまちがいなしのおすすめ商品です。
ユニフレーム(UNIFLAME) ネイチャーストーブ SUS13
【素材】ステンレス鋼
【寸法(cm)】13 × 13 × 16
【重量】320g
【特徴】小型で軽量な調理バーナー兼焚火台
【おすすめポイント】おしゃれなデザインと優れた機能性
ロゴス チャコグリルストーブ 81064116
【素材】ステンレス、スチール
【寸法(cm)】23.5 × 23 × 38
【重量】2.3kg
【特徴】周囲に熱を効率的に伝える「メッシュ構造」
【おすすめポイント】暖房用の暖炉、調理器具など多彩な使い方が可能
数多くのアウトドア用品を手掛けているロゴス。
周囲に熱を効率的に伝える「メッシュ構造」が特徴で、暖房の暖炉として、またフライパンやケトルを置けば調理器具としても使うことができます。
火床と底皿が簡単に取り外すことができるため、掃除もラクラク!使う側に立った商品づくりをモットーとする、ロゴスならではの人気商品です。
ヨーラー(YOLER) 焚き火台 薪ストーブ YR-TKB01
【素材】ステンレス鋼
【寸法(cm)】(D)14D × (W)30 × (H)31.3
【重量】4.83 kg
【特徴】耐熱ガラス窓で燃焼状態を直接チェック!
【おすすめポイント】燃焼効率に優れた二次燃焼タイプ
2015年に創設された、総合アウトドアブランド「ヨーラー(YOLER)」。コンロやアウトドアチェア、テーブルなどアウトドア用品を幅広く手掛けている同ブランドでは、薪や練炭、豆炭などを燃料とするコンロも数多く扱っています。
こちらの薪ストーブは、燃料状態が窓ガラスで確認できる人気商品。
燃焼性能の高い二次燃焼を可能とし、ツーリングやキャンプなどのアウトドアなど様々なシーンで活躍してくれます。
エコズーム(Ecozoom) ロケットストーブ Versa Gray
【素材】スチール、セラミック、グラスウール
【寸法(cm)】(L)31.5 × (W)31.5 × (H)30
【重量】7.16 kg
【特徴】優れた燃焼性能で災害時用ストーブにも用いられるほど
【おすすめポイント】枯れ枝などわずかな燃料でも使用可能!
エコズーム(ECO ZOOM)は、アメリカ、オレゴン州ポートランドにオフィスを構える、調理用ストーブ製造メーカー。
この「ロケットストーブ」は同社の主力商品のひとつで、優れた燃料効率のため災害時用ストーブとしても用いることができる点が特徴です。
枯れ枝など僅かな燃料でも発火可能な燃焼性能を有し、その実力は中華鍋で料理することが可能なほど。
少々重量はありますが、それを上回るほどの性能を発揮してくれます。
価格とコストパフォーマンス
参照:チタンマニア公式サイト
続いて、手ごろなお値段でコスパに優れたストーブをまとめてみました。
【素材】ステンレス鋼
【寸法(cm)】17.5 × 10.2 × 14
【重量】110g
【特徴】組立不要のカンタン設置!
【おすすめポイント】軽量かつ取り扱いのしやすさは特筆もの
組立のしやすさと軽量さを求めるなら、まずはこのhuanbushのコンパクトウッドストーブをおすすめします。
ステンレス鋼の本体を広げ、底面を降ろすだけのカンタン組立!わずか数秒で組立することができる簡便さと、なんと100gほどの軽量さが人気の秘密です。コンパクトサイズのため、通常の薪は使いづらいのですが、だからこそ小さな豆炭の使用がぴったり!
空気穴も大きく、燃焼性能の良さも口コミで高評価の理由となっています。
チタンマニア(TITAN MANIA) ポケットストーブ 焚火台 S
【素材】チタン
【寸法(cm)】11.5 × 8.2
【重量】107g
【特徴】チタン製パネルに分解し収納すれば、場所をとらず片づけることが可能
【おすすめポイント】軽くて丈夫、さびにくいチタン製
アウトドア向けグッズを手掛けるチタンマニア(TITAN MANIA)から、こんな素敵なポケットストーブが届きました!
軽量で頑丈、そして錆びにくい特性をもつチタン素材を用いたミニ焚火台。
本来は燃料としてアルコールストーブを用いる仕様となっていますが、代わりに豆炭でも湯沸かしや調理などに使用することができます。
収納の際には正方形のチタン製パネルに分解!場所をとらず収納できる点も特徴です。
なお、同一シリーズでひとまわり大きいLサイズのものもおすすすめです。
Amazonサイトもおすすめの人気商品!使用時は高さ30cm近くにもなるサイズながら、収納時はコンパクトに折りたたんで場所をとりません。
燃焼効率抜群の二重燃焼構造で、BBQ時のサブコンロやアウトドア時の暖炉など、様々な使い方が可能です。
安定性抜群のステンレスを使用しているため、高温や腐食にも強く、定期的なメンテナンスで永く使用することができます。
豆炭はもちろん、枯れ木や枯れ枝、葉を燃料として使用できる、おすすめストーブです。
ポータブルキャンプストーブ サイズS
【素材】鋳鉄
【寸法(cm)】直径18.5 × 23
【重量】約1kg
【特徴】軽量で手軽。幅広い用途に使用できます
【おすすめポイント】かわいらしいデザインに注目
暖房や湯沸かし、調理など様々な用途に使えるポータブルストーブ。
かわいらしいデザインも魅力で、豆炭数個を投入すれば寒い戸外での語らいも楽しくしてくれます。
ストーブ上部に置かれた防火カバーのほか、蓋や下部の吸気口に設けられている防火穴など、安全面にも配慮されているのがニクイですね!
同一シリーズでひとまわり大きい、サイズLにも注目です。
【素材】ステンレス鋼
【寸法(cm)】(約)幅25 × 奥行22 × 高さ28
【重量】2.3kg
【特徴】二次燃焼システムにより燃焼効率が大幅にアップ!
【おすすめポイント】別売オプションとの併用で、多彩な料理が可能
燃え残ったガスを二次燃焼させることで、燃焼効率が大幅にアップしたおすすめストーブ。
網型グリルやプレート、角形ダッチオーブンなど別売のオプションと併用することで多彩な料理が楽しめます。
もちろん、暖をとるためのストーブとしての使用もOK。
耐久性にも優れており、豆炭とこれひとつでキャンプがグッと楽しくなることはまちがいありません。
OneTigris ROCUBOID ミニ焚き火台
【素材】チタン
【寸法(cm)】(L)12.7 × (W)12.7 × (H)18
【重量】430g
【特徴】ユニークな「悪魔の顔」がモチーフのデザイン
【おすすめポイント】耐久性に優れ、組み立ても容易
なんともユニークな、「悪魔の顔」のデザインが印象的。
個性的なデザインも魅力ですが、チタン合金製で耐久性にも優れている実力派でもあります。
ネジ不要で簡単に組み立てできるため、アウトドアやキャンプ、登山など厳しい条件でも使用できる点もおすすめポイント。
炭受けの高さを2段階で調節できるため、用途や目的、使用場所によって多彩な使い方が可能!
使用時に現れる、虹色模様の変色もアウトドアならではの楽しみです。
豆炭ストーブの使い方とメンテナンス
ここで、豆炭ストーブの使い方とメンテナンスについても簡単にご説明します。
点火から消火までの手順
つぎに、点火と消火についてご説明します。
1.点火
点火の方法は、通常の炭と同様にバーナーや火起こし器を使用するのが一般的。
着火剤のコーティングされた豆炭であればマッチでも簡単に着火させることができますが、やや高価な点が難点です。
なお、酸素と結合し燃焼するため、着火時の豆炭は適度な間隔を置いて行うことをおすすめします。
2.消火
消火も一般の炭と同様、水をかけるか「火消し壺」を用いて消火します。
再利用できる点は、豆炭の大きなメリットのひとつ。
水をかけてしまうと再利用するのには完全に乾燥させる必要がありますが、火消し壺なら無酸素状態で速やかに消化でき、かつ再利用する際も着火しやすい状態で利用することができる点で、特におすすめです。
ストーブのメンテナンス方法
ストーブのメンテナンスも忘れてはなりません。
ストーブの素材として多く用いられてるステンレス鋼は、鉄をベースにクロムとニッケルを混入させた合金で錆びにくさと耐久性に優れている点が特徴。
しかし、使用環境や条件によっては、クロムと酸素が形成する不動態皮膜が破壊され、サビの原因ともなります。
表面に堆積する煤(すす)や粉塵が水分との結露や硫黄酸化物と化合することにより、強固なステンレス鋼にサビを発生させ、ひいては劣化を招くのです。
このような事態を防ぐには表面の汚れや錆を早めに清掃することが必要!
清掃の際には中性洗剤を使い、柔らかい布やスポンジで軽く洗い、十分に水洗いをしたあとでから拭きすることをおすすめします。
一方、鋳物は急激な温度変化に弱いため、使用前にはゆっくりと熱に馴らしてあげることをおすすめします。
特に、直火に晒される炉内は他の箇所より傷みが早く、注意が必要です。
長持ちさせるための注意点
また、ストーブの設計において、設定されている以上の高熱には注意が必要です。
想定されている以上の温度になると高熱でストーブ内部を傷めてしまい、ストーブの劣化につながります。
使用前には必ず取扱説明書を熟読し、推奨される燃料の量を守りましょう。
豆炭ストーブQ&A
ここでは、豆炭ストーブを使用する際に多い質問にお答えします。
煙や匂いの問題はある?
豆炭は安定した火力と煙の少なさに特徴があります。
しかし、コークスや石炭を使用した豆炭の場合は、着火時には煙があがり、衣服に匂いが付いてしまう場合も。
そのため、調理時に使用する際は、豆炭の表面が白くなり煙が出なくなってから行ってください。
持ち運びや移設は可能?
豆炭ストーブはその大きさや重量に幅がありますが、比較的軽量なものが多く、持ち運びや移設も可能です。
しかし、燃焼中は非常に高温となるため、やけどには十分な注意が必要です。
火災や事故のリスクはある?
豆炭は炎などを発生する木炭や枯葉などと異なり、発火せず、基本的には穏やかに燃えるため、薪などと比べると炎や熱に対する注意が散漫になりがち。
そのため、見た目以上に高温となっていることに気づかず火災や事故の原因になることもあります。
特に一酸化炭素中毒には厳重な注意が必要。室内で使用する際には、換気をしっかり行ってください。
豆炭の処理方法は?
使い終わった豆炭は、消火を確認後そのまま土に戻せばエコになると思いがち。
しかし豆炭は微妙ながら水銀やヒ素などの有害物質を含んでいる場合があるので、各自治体の定める廃棄方法に従って処分してください。
なお再利用する場合は、「火消し壺」の利用がおすすめ。
酸素を遮断することで豆炭を効率的に消化することができ、その結果、再利用できる炭部分も多く保存することができます。
まとめ
初心者にもおすすめできる豆炭ストーブ12選!
その魅力や使い方とともに、注意すべきポイントなどについてもご紹介してきました。昔ながらの豆炭は、かつて多くの日本人に親しまれてきました。いまこそ、そのメリットに再び目を向けてみてはいかがでしょうか?
じわじわとゆっくり燃焼する豆炭。その火力は申し分ありません。ぜひ、豆炭ストーブで、アウトドアをこれまで以上に楽しんでくださいね。