×
手ぶらキャンプをおしゃれに簡単に体験するならCampify(キャンピファイ)
熾火

キャンプ料理の基本「熾火(おきび)」にするべき3つの理由

キャンプをする際の醍醐味といえば、やはり自然に囲まれた空気の中で仲間と楽しく美味しいキャンプ料理を作り味わうこと!

キャンプ料理のレシピや楽しみ方は様々ですが、欠かせないのが火の問題ですよね。
キャンプ料理をするための火の基本が「熾火」だということはご存じでしょうか。
ここでは熾火にすることのメリットや注意点、作りたいキャンプ料理もご紹介します。

熾火とは?

 

この投稿をInstagramで見る

 

ダチョウ/dacho(@rchoz999)がシェアした投稿


熾火とは、炭や薪に火をつけた際に発した炎が収まり、芯の部分が真っ赤に燃えている状態を指します。
そのまま酸欠の状態にすると良質な炭になるのです。
静かに燃えているので、「本当にこれで調理ができるの…?」と思うかもしれませんが、火力も強くとても高温。
そのため、安定した火力と熱量でキャンプ料理を楽しむことができます。

熾火のメリット

高温で料理にももってこいな熾火ですが、熾火を活用するメリットはその他にも豊富にあるのです。
熾火を使うメリットをご紹介します。

火力の調整がしやすい

調整しやすい

熾火の最大のメリットは火力が強いだけではなく、火力調整がしやすいという点にもあります。
炎が上がらず、静かに燃える熾火は、火力を強める際には熾火を集め、火力を弱める際には熾火を離すという簡単なやり方で調整が可能。

強火で焼き上げたい調理にも、弱火でじっくり焼きたい調理にも対応ができるのは熾火ならではです。

煙が出ない

煙が出ない

熾火は薪が炭化しきっている状態になるので、煙がほとんど出ません。
(一部、不完全燃焼状態や天候によって煙が出ることもあります)
「炎が消えているのでは…?」と不安になりがちですが、炭化した薪が赤くなっていたらきちんと燃えているので心配ありません。

服や髪に煙の臭いが付かないので、調理後に臭いを気にする必要もないのです。

安定して燃える

安定して燃える

炎が上がらない熾火は必要となる酸素も少なく、燃える速度もゆっくりになるので火が長持ちするという特徴があります。

火おこしの際にしっかりと火を入れておけば、比較的最後まで安定して燃え続けます。
燃やすための酸素も少なくて十分なので、小雨や風などでも簡単に消えることも無いので安心ですね。

熾火の注意点

熾火にはメリットも多くあり、はじめてキャンプ料理にチャレンジする人にも熾火の良さが伝わったのではないでしょうか。
一方で、熾火には注意点もあるので参考にしてみてください。

時間がかかる

時間がかかる

熾火は炭化した薪が燃えている状態ということもあり、薪が炭化するまでに時間がかかります。
何度か薪をくべて、酸素を送りながら炭化させるので、普通に燃焼させるよりも時間には余裕を持たせましょう。

一度熾火状態になれば、静かに長く安定して燃え続けるので、そこまでの過程はきままにのんびり行う方が良さそうです。

近づけないと調理できないことも

遠い

熾火を料理に活用するためには距離感の調整も重要になってきます。
熾火との距離が遠いと丁度良く火力が出せなかったり、料理に火が通らないなどの問題が発生してくることも…。
熾火との距離を近づけるアウトドアアイテム選びも参考にしてみてください。

【スノーピーク リフトアップBBQ BOX】

created by Rinker
スノーピーク(snow peak)
¥36,960 (2024/11/21 21:50:23時点 Amazon調べ-詳細)

火力が弱いと近づけ、火力が強いと離すなど、手元のハンドルで自由自在に高さが変えられるスノーピークのリフトアップBBQ BOXは熾火での調理に便利です。
料理に近づける必要のある熾火状態だからこそ、高さが調節できるアイテムが便利。
大人数や大きな食材にも対応できる大きさも嬉しい点です。

【コールマン ファイアープレイススタンド】

created by Rinker
コールマン(Coleman)
¥7,200 (2024/11/21 21:50:23時点 Amazon調べ-詳細)

4本の脚で自立する安定感抜群のスタンドです。
上から吊るすことで、火に近づけたり離したり自由自在に高さを調整することができます。
鍋料理など焼き物以外の調理を熾火で行う際にはぜひ持っておきたい代物。
収納もコンパクトにできるため、後片付けや持ち運びにも便利ですよ。

熾火の作り方

熾火をはじめて作るという人に向けた熾火の作り方をご紹介します。
作り方はとっても簡単!
火をつけて放置をしておくだけで簡単に熾火が完成します。
はじめての人もぜひチャレンジしてみてください。

①薪を組む

薪を組む

まずは熾火を作るための薪を組みます。少なすぎず多すぎない、程よい量で調整しましょう。
薪には「針葉樹」と「広葉樹」の2種類があり、針葉樹は密度が低く燃焼時間は短く、広葉樹は密度が高く長時間燃えてくれます。
両方の種類を混ぜて組むことをおすすめします。

②着火剤や新聞紙を置いて着火

着火

着火剤を入れていよいよ着火!
木だけでは燃焼に不十分なので、燃えやすい新聞紙や牛乳パックなども一緒に置きましょう。
みるみるうちに薪にも炎が周り、燃焼が進んでいきます。

③放っておく。火が弱くなれば薪を追加する

薪追加

燃焼が進んでいくとあまり動かさずに放っておきましょう。
火が弱くなったタイミングで薪を追加すると、燃焼も進みます。
1時間ほどすると、着火した薪が熾火となり静かなあたたかなぬくもりを放ってくれます。

熾火の処理方法

熾火を十分に楽しんだ後は、きちんと処理を済ませましょう。
不完全な後処理では、山火事やボヤ騒ぎの原因になることも。
楽しんだ後の後始末はきちんと、抜けの無いように行いましょう。

最後まで燃焼させる

最後まで燃焼

終了時間から逆算をして、燃焼しきれる時間帯には薪の追加はやめて燃焼し終えましょう。
熾火は特に燃焼が分かりにくいため、もういいかなと目を離して帰ってしまうと、その後に他のものに火がうつり火事などの原因にもなりかねません。

時間には余裕を持たせ、確実に燃え尽きるようにしましょう。

最後は、炭を散らして灰にする。もしくは水で消火

炭にする

ほとんどが灰になってきたら残った灰を散らして重なりを無くし、酸素に触れる面積を増やしましょう。
炭トングでたたくなどして細かくすることもおすすめです。
そうすることで燃え尽きるまでの時間を短縮することができます。

また、なかなか火が消えない場合は水につけるなどして火を消火させましょう。
一気に水をかけると、灰と水蒸気が立ち込め煙が上がるなど、焚火台のゆがみの原因になるので少しずつ水をかけることをおすすめします。

手を近づけて熱が無いか確認する

手を知一恵kる

確実に消火したと思っても、最後に手を近づけて、熱が無いかを確認してください。
熾火は特に、芯の方で燃焼が続いていることもあり、燃え残りがある危険性もあります。
目視では確認できないこともあるため、念には念を押して確認するようにしてください。

熾火で作りたいもの

熾火は煙で蒸れることなく、火力も調整がしやすいので調理には適しています。
楽しいキャンプで美味しく食べられる、熾火を活用して作りたいおすすめ料理を紹介します。

焼き芋

 

この投稿をInstagramで見る

 

@green.m.campがシェアした投稿


熾火では焼き芋を作らないと損!と言われるほど、熾火で作る焼き芋は絶品です。
火の中に入れているだけで、じっくりと中まで火が通り、甘くほくほくした焼き芋を楽しむことができます。
アルミホイルで包むだけでも、シンプルに美味しく楽しめますが、濡れた新聞紙で包むことにより蒸気で蒸されより美味しく楽しむことができるのでおすすめ。

ホイル焼き


イモ類や野菜、魚介類やキノコなど、何でも好きな具材をホイルに包んで焼くだけのシンプルで簡単な調理方法です。
焚火で作ると表面だけ焼けて中身は生ということもあるので、熾火でじっくり焼くことで中までしっかり素材の旨みを逃がさず堪能することができます。
丸ごとしいたけや丸ごと玉葱、丸ごとリンゴなど、素材を丸ごと楽しむにも適した調理法とも言えますよ。

ステーキ

 

この投稿をInstagramで見る

 

しゅうcamper1737(@syuucamper1737)がシェアした投稿


キャンプやアウトドアの定番料理である肉料理。
熾火で焼くステーキは、じっくり中まで火を通すことができ、旨みもギュッと凝縮できるので格別です。
シンプルな、塩コショウのみの味付けで肉本来の味を楽しむこともたまりません。
自分の好きな焼き加減に併せて、楽しみに出来上がりを待つことができる点も、キャンプでステーキを焼く楽しみです。

まとめ

 

この投稿をInstagramで見る

 

heppoko.kazuya(@heppoko.kazuya)がシェアした投稿


熾火は難しいという印象があるかもしれませんが、薪に火をつけて放置しておくだけで簡単に作ることができます。
長く効率的に活用できる熾火は初心者にもおすすめです。

調理の際に、じっくり焼き上げ素材の味を丸ごと楽しめるのも熾火ならでは。
ぜひキャンプやアウトドアで調理をする人は、熾火作りにチャレンジしてみてください。

 
Campify magazineと同じ運営元のFLY株式会社が運営する、設営・撤収不要の手ぶらキャンプCampify(キャンピファイ)