冬のテントを結露させないたった4つの方法【結論:完全な結露防止はできない】
寒い日にテント泊をした朝。
別に水をこぼした覚えもないのに、テントの内側がびっしょり濡れていることが良くあります。
不快なのはもちろん、そのまま水分を取らずにテントを畳んでしまうとカビの原因にもなる。
今日はそんな厄介者「結露」についてお話します。
結論:テントの結露を完全に無くすのは無理
「厄介者」と書きましたが、一番の理由はこのタイトルにある通りです。
細かくは後ほど書かせていただきますが、結露の原因はテント内の水分と内外の気温差が主たるもの。
テント内の水分の出どころは、テントの中にいる人間の呼気や就寝中の汗など。
密閉したテント内は体温だけでも温まるので、外部との気温差は否応なしに生じます。
つまり、テントの中に人がいる限り結露を避けることはできないということに。
「完全になくすのは無理」という理由はそれなのです。
なぜ冬にテントは結露するのか
暖かい空気が、急激に冷やされた際に空気中の水蒸気が凝縮して水滴になる現象を「結露」と言います。
つまり、冬のテント泊の際に……
・テントの中は人の体温や、場合によっては暖房も入れているので暖かい。
・さらに、呼気や汗の中の水分がテントの中にこもりやすい。
・その上で、テントの外の気温は夜間に急激に下がってしまう。
・外気によって冷やされたテント生地とテント内の空気が触れることで、結露が起こりテントの内側に水滴がつく。
テントの内外の温度差が大きくなる冬のキャンプでは、そういう理由で結露が起こりやすくなるのです。
テントの結露対策
完全に結露を無くすことはできないのは先ほど述べた通りです。
ですが、結露の原因を取り除いたり対処することで結露を軽くすることはできます。
その対処方法をご紹介します。
除湿
空気中の水蒸気が凝縮して水滴になるということは、湿度を下げれば結露しにくくなるということ。
電源が不自由なテント泊では除湿器は使えませんが、例えば除湿シートをテントの余剰スペースにぶら下げておくことで、手軽に除湿をすることができます。
シート状なので持ち運びも簡単で、製品によっては湿気を吸ったあと天日干しすることで何度も使うことができる製品もあります。
場所もそれほど取らないので、ぜひお試しください。
アストロ 除湿シート ライトブルー 4枚組 クローゼット 吊り下げ 衣類 吸湿シート 防ダニ 湿気取り 616-23
換気
参照:楽天市場
熱や湿気がこもることで、テント内の空気は結露しやすい状態になります。
サーキュレーターで空気をかき回すことで、結露を予防しましょう。
バッテリー式で持ち運びも楽にできる大きさの電動ファンは、夏場のキャンプなどでも活躍しますので、一つ持っていると重宝しますよ。
一晩中動かすこともできる製品もありますので、連続稼働時間も考慮してお選びください。
マキタ 充電式ファン CF101DZ
湿度の低いキャンプ場を選ぶ
キャンプ場も水場の近くなど、湿気が多いところは結露しやすいものです。
また、土の上にテントを設営すると地面からの湿気が無視できないもの。
例えば高原などの湿度が低い爽やかなキャンプ場や、ウッドデッキの上に設営できるようなテントサイトがあるキャンプ場を選ぶと結露対策には良いでしょう。
結露しにくいポリコットン素材のテントを選ぶ
ポリコットンとはポリエステルとコットンの混紡素材です。
ポリエステルの水を通さず乾きやすい特徴とコットンの通気性や透湿性に優れている特徴が合わさることにより
・結露の原因となる水分が水滴になる前に生地に吸収される
・その水分を外に出し、乾燥させやすい
という素材の特徴があるので、ポリコットンのテントは結露しにくいのです。
保温性も高く、それでいて通気性が良いので夏も冬も使いやすいテントになります。
次の項でおすすめのテントをいくつかご紹介します!
結露しにくい!ポリコットンのおすすめテント5選
クイックキャンプ ポリコットン ツインポールソロテント QC-PT340
展開サイズ:幅335cm×奥行180cm×高さ130cm
重量:約7.8kg
素材:・本体 ポリコットン
・スカート/グランドシート ポリエステル
・メインポール スチール
火の粉に強い人気のT/C(ポリコットン)生地仕様の一人用テント。
テント内には3か所のランタンフックがありますので、そこに吸水シートをぶら下げてもOK。
表地は撥水加工がしてあるので、悪天候でも安心です。
フロントメッシュ仕様で、冬のみならず夏場も快適。
季節を問わず使うことができる製品です。
GOGlamping G・G PUP パップテントTC
フライシートサイズ:幅365×奥行200×高さ120cm
インナーテントサイズ:幅190×奥行90×敬さ115cm
重量:7.1kg
素材:ポリコットン(インナーテント、フライシート)
こちらも一人用テントで、煙突口を備えているので薪ストーブが利用可能。
薪ストーブを使うことで湿気はさらに軽減されますので、より結露しにくいモデルです。
撥水加工もバッチリで内部に水滴が付きにくくなっています。
また、防カビ処理も施してあるので、結露する季節の収納も安心。
大きなサイドウォールが大変便利なオールシーズン対応のテントです。
Soomloom テントHAPI 4P
展開サイズ:幅450cmx奥行430cmx高さ280cm
重量:12.92Kg
素材:T/C素材:コットン35%、ポリエステル65%
ファミリーキャンプにはもってこいな4人用サイズのワンポールテントです。
4シーズン対応で様々なレイアウトでアレンジが可能。
風に強いピラミッド型で、天候の急変にも強いのがうれしいですね。
素材的にも結露しにくいポリコットンの混紡素材ですが、さらに表面に撥水加工を施して水滴が付きにくくしています。
耐火性にも優れているので、薪ストーブやたき火も可能です。
設営も簡単。使い勝手の良いモデルです。
OneTigris CONIFER TC
展開サイズ:幅260cm×奥行260cm×高さ180cm
重量:6.91Kg
素材:ポリエステル, コットン
薪ストーブ用の煙突穴が用意された、2人サイズの小形ティピー型テントです。
換気口が上部2か所備え付けられて、薪ストーブ使用時の換気も良好。
結露が発生したときに、薪ストーブで短時間でテント内の温度を上昇させることにより、内部の湿度を下げることができます。
また、石油やガスストーブでは燃焼時に発生した水蒸気はテント内部にとどまりますが、薪ストーブは煙突でテントの外に排出することができます。
結露に強いポリコットン素材に加え、薪ストーブを使用することで不快な結露を防げます。
テントの周囲にスノースカートも装備しており、隙間風が気になる冬季も頼りになる4シーズン対応テントなのです。
ogawa(オガワ) テント ロッジシェルター T/C
展開サイズ:幅460cm×奥行350cm×高さ210cm
素材:天井 ポリエステル
サイド ポリコットン
重量:28.2Kg
広々とした居住空間が魅力のロッジシェルター。
オプションのインナーテントは2人用と5人用が用意されています。
両サイドが広く開けられるので他のテントと連結して使うことも可能。
アイディア次第で色々な使い方ができるモデルです。
扉部分のファスナーはダブルジッパーかトリプルジッパーになっているので、そこに煙突を通して薪ストーブを設置するのも簡単。
天井近くのベンチレーションもあり、換気性も良好です。
屋根部分は比較的結露しやすいポリエステルですが、結露してできた水滴が落ちてこないようなガードを装着。
結露対策もバッチリです。
ファミリーでゆったりとキャンプしたい人におススメですね。
まとめ
冬のテント泊につきものの「結露」。
完全に避けることはできませんが、軽くするように対策することでより快適なテントライフを送ることができます。
色々と工夫をするのも、またキャンプの楽しみです。
冬場につきものの結露対策をバッチリ決めて、爽やかに朝を迎えましょう!