【保存版】夏に採れる山菜10選&おすすめレシピ紹介!
アイキャッチ画像参照:cookpad
山菜は、野山に自生している食べることのできる草花です。一般的に山菜は春に採れるものだと思われていますが、実は夏でも山菜を楽しむことができます。今回は夏に採れる山菜10選と、おすすめのレシピについてご紹介します!
山菜の魅力3選
山菜について名前は聞いたことはあるけれど、詳しいことはよく分からない…という人も多いのではないでしょうか?まずは山菜が持つ、他の野菜とは違った魅力をご紹介します。
自分で採取することができる
山菜の魅力といえば何より、自分で採取できること!
キャンプや山登りなどのアウトドアレジャーを楽しみながら、自然を散策してみましょう。日当たりの良い場所や水場の多い場所、人通りの少ない場所など、それぞれ適した場所に生えている山菜を見つけることができます。見つけた山菜をその場で採って、その場で調理して食べる。自然の恵みを大胆に味わえる、贅沢な楽しみ方です!
独特の味
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山菜は他の野菜とは違って独特の味わいがありますが、アク抜きをしっかりすれば、クセもなく美味しく食べられます。少し苦味のある深い味わいには、大自然を生き抜く強さを感じられます!
スーパーなどで売られている山菜を見かけますが、それらは食用として栽培されているものが多いです。もちろん山菜の風味を楽しめますが、1度は山菜採りに挑戦してみるのがオススメです!
野山に自生している山菜は、市販の山菜より香りが強く、より独特な風味を味わえます。
季節によって楽しみ方が変わる
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春先になると山菜がよく売られていますよね。そのことからも山菜は春の食材だと思われているかもしれませんが、実は1年を通して山菜は楽しめます!
春には春の山菜があるように、夏、秋、冬とそれぞれの季節に「旬」の山菜があるんです。四季のある日本ならではの楽しみ方ですね。季節によって旬の山菜を味わってみるのはいかがでしょうか。
山菜取りをする上でのマナー3選
山菜を採りに行こう!と思い立ったかもしれませんが、ちょっと待ってください。山菜採りは一見簡単そうに思えますが、あらかじめ知っておくべきマナーがあります。山菜採りをする上でのマナーを3つご紹介するので、ぜひ確認してみてください。
根元から抜かない
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山菜は野山に自生する植物です。根元から引っこ抜いてしまうと、来年からその場所に生えて来なくなります。次の季節も楽しめるよう、何より大事な山菜を減らすことのないよう、根元は抜かずに茎や葉の部分だけ丁寧に抜くようにしましょう。
ベテランの方と行動を共にする
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山歩きに慣れているとはいえ、山菜採りは油断すると危険を伴います。山菜採りに夢中になって迷ってしまったり、足場の悪いところに踏み込んだりする可能性もあります。また、クマやイノシシなどの野生動物に遭遇する危険も。
そういったリスクを回避するためにも、山菜採りに詳しいベテランの方と行動を共にしましょう。また、山菜は見分けが難しく、中には毒性のものも生えています。素人では見極めが大変難しいので、間違って口にしてしまうことも。やはり、山菜に詳しい人に付いて来てもらう方が無難だと言えます。
私有地や立ち入り禁止区域に入らない
山菜の生えている山ですが、中には私有地や立ち入り禁止区域もあります。私有地や立ち入り禁止区域には、絶対に入らないようにしましょう。
また、山菜採りに夢中になってうっかり立ち入ってしまう可能性もあります。間違えて入ってしまわないよう、あらかじめ周囲に私有地や立ち入り禁止区域がないか確認して、山菜採りに出掛けましょう。
【厳選】夏に採れる山菜10選
夏に採れる山菜はたくさんあります!見たことある山菜や、名前を聞いたことがある山菜も多いかもしれません。夏に採れる、オススメの山菜10選をご紹介します。
フキ
春の代表的な山菜にフキノトウがあります。フキは少し変わった植物で、葉と花が別々に育つ性質があります。春先にかけて育つツボミを収穫したのが、フキノトウ。そして茎の部分が、フキと呼ばれています。
フキはアク抜きをすれば苦味もなく、山菜の中でも比較的食べやすいです。フキを醤油などで佃煮にしたものは「きゃらぶき」と呼ばれ、古くから保存食として重宝されています。鉄や食物繊維が豊富なので、女性には嬉しい山菜です。
ワラビ
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ワラビと聞くと春をイメージするかもしれませんが、実はワラビも、夏に収穫できる山菜の1つです。夏になるとワラビの葉はすっかり開き切ってしまいます。しかしワラビが生い茂っている根元をよく探すと、遅れて芽吹いたワラビの新芽が見つかります!
ただし、春に比べるとその量は少ないです。キャンプや登山などのアウトドアで、1度に食べられる量だけを採りたい人にオススメです。天ぷらにして塩だけつけて食べると、ワラビの独特の味わいを楽しめます!
ウド
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どっしりとした茎と対称的に、細くひょろっとした若芽を付けるウド。ウドも春の山菜の代表格ですが、ワラビ同様、夏にも見つけることができます。ワラビと同じく、開き切っているウドの葉を見つけたら、その根元を探してみてください。遅れて出てきた新芽が見つかります!
ウドは全体的に産毛がびっしりしているものを選びましょう。ウド特有の香りはジデルペンアルデヒドによるもので、血行を良くする成分も含まれています。ウドの香りを楽しむためにも天ぷらや、酢味噌和えはいかがでしょうか。
ウワバミソウ
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シソにも似たギザギザの葉が特徴のウワバミソウは、ミズナという俗称でも呼ばれています。水の滴る陰った場所や、崖などに群生します。ウワバミ(巨大な蛇)が出そうな場所に分布することから、ウワバミソウの名前が付いたと言われています。
強いクセもなく、煮物やきんぴらに向いています。茹でたものをさっと水に通し、包丁で細かく刻むと独特の粘り気を出すことから、とろろとして楽しむのも夏にぴったりです。
イワタバコ
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日の当たらない、湿った岩場に群生しています。葉の形がタバコの葉に似ていることから、イワタバコと呼ばれています。春の終わり頃には紫色の花を咲かせ、見た目にも楽しい山菜です。
柔らかな舌触りとほろ苦さが特徴で、古来より薬草として使われてきました。天ぷらや胡麻和えなどにして味わうのがオススメです!繁殖力の低い植物なので、一株から2、3枚だけ採取するようにしましょう。
ヤブカンゾウ
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別名ワスレグサの名を持つヤブカンゾウは、ユリにも似た鮮やかなオレンジ色の大きな花が特徴です。若芽はもちろん、花やツボミも食べることができます。若芽はさっと茹でて、お浸しや和えものに。花とツボミは茹でて、酢のものにするのが向いています。
ヤブカンゾウは根茎や球根で繁殖していくので、若芽や花をいくら摘んでも繁殖には影響がない、というのも山菜好きにはありがたいポイントです!
ツユクサ
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小さくて愛らしい花を咲かせるツユクサは、万葉集にも登場するほど、古くから親しまれてきました。花は絵の具としても用いられるほど鮮やかな青色をしています。
クセもなく食べやすいことから、葉や茎がお浸しや和えものに用いられる山菜です。花ももちろん食べられます。花はサラダやスープなどにトッピングすると、彩りが良くなるのでオススメです。
スベリヒユ
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丸い茎、ぷにっとした厚い葉が特徴のスベリヒユは、田んぼや畦道など身近なところで見つけることができます。雑草として駆除されることの多いスベリヒユですが、実は世界中で料理にも使われているハーブなんです。
生でサラダにするも良し、加熱してお浸しや天ぷらにするも良し。幅広い調理法で楽しめるのも魅力の1つです。さらにオメガ3脂肪酸の含有量は、他の植物と比べても圧倒的!健康にも良いスーパーフードです!
ドクダミ
ハートのような葉に、白く可愛らしい花をつけるドクダミ。日陰や湿り気のあるところで見つかります。茎や根は煮物に、葉は天ぷらにしても美味しいです。
乾燥させたものを煎じて飲むドクダミ茶は、十薬と呼ばれる万能薬。ミネラルやビタミンが豊富なので、健康にも良い山菜です。ドクダミは美容にもいいので食べるだけでなく、化粧水を作るのもオススメです!
ヤマモモ
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葉っぱだけが山菜ではありません!山菜には果物も含まれます。特に夏に実をつけるのが、ヤマモモ。山はもちろん、公園などでも見かける常緑樹です。ヤマモモの木を見かけたら下に布を敷き、揺り落として果実を採取しましょう。
モモのような見た目の果実は、実際にはモモよりも酸っぱく、暑い夏にぴったりの爽やかな果物です。そのまま食べても構いませんが、煮詰めてジャムにしても楽しめます。
【採った山菜で料理しよう!】おすすめレシピ5選
自分で採った山菜を美味しくいただきたいですよね。山菜の風味が楽しめる、夏にぴったりのオススメレシピを5つご紹介します!
山菜料理の定番! ワラビの天ぷら
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【材料】
ワラビ:適量
お湯:1L
重曹:小さじ1
天ぷら粉:適量
揚げ油:適量
【作り方】
- ワラビを水洗いし、根元を切り落とす
- 鍋にお湯を1L沸かし、重曹を入れる
- 2にワラビを入れて2〜3分茹でる
- 水に上げ、そのまま冷めるまで待つ
- ワラビの水気を切り、好みの長さに切って天ぷら粉で衣をつける
- 180度の油で揚げたら出来上がり
山菜料理の定番と言えば、天ぷら!サクッとした衣で、シンプルに山菜の風味を楽しみましょう。ワラビのほろ苦さを味わえるのでオススメです。ワラビの香りをとことん楽しむために、塩だけで召し上がってみるのはいかがでしょうか。
優しい味わいを楽しむ フキの煮物
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【材料】
フキ:5〜6本
(A)しょうゆ:大さじ1
(A)みりん:大さじ1
(A)酒:大さじ2
(A)だし汁:200cc
【作り方】
- 大きめのフライパンにたっぷりの水(分量外)を入れ、火にかける
- 葉を切り落としたフキに塩(分量外)をまぶし、まな板の上で転がす
- 沸騰したお湯に塩がついたまま2のフキを入れ、5分ほど茹でる
- 冷水に上げ、冷めたら皮を剥いで水に10分さらす
- 鍋に(A)の調味料を入れて沸騰させ、フキを入れたら落とし蓋をして弱火で10分煮る
- 煮汁が半分くらいになったら火を止めたら出来上がり
フキはアクが強くないので、優しい味わいの煮物をオススメします!砂糖を足して甘めの調味料にすると、佃煮にもなりご飯のお供にぴったりです。フキの佃煮は「きゃらぶき」とも呼ばれ、保存食として古くから愛されてきました。
酢味噌のさっぱり感が夏にピッタリ! ウドの酢味噌あえ
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【材料】2人分
ウド:150g
酢水:水500ml+酢大さじ1
(A)白みそ:大さじ1
(A)酢:小さじ2
(A)砂糖:小さじ2
(A)からし:適量
【作り方】
- ウドは根元を切り落として3cm幅に切り、皮を剥いて短冊切りにする
- 酢水の入ったボウルにウドを入れ、10分程さらして水気を切る
- 別のボウルに(A)の調味料を混ぜ、2のウドを加える
- 全体に味が馴染むまでよく和えたら出来上がり
ウド特有のシャリシャリした歯応えを楽しむなら、酢味噌で和えてみるのもオススメです!ほろ苦さを味わいつつ、山の香りを楽しめるのが魅力的です。暑い夏でも酢味噌のサッパリ感で食欲が増します!
見た目も鮮やか! スベリヒユとトマトのヨーグルトサラダ
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【材料】
スベリヒユ:100g
トマト:1個
(A)ヨーグルト:大さじ1
(A)オリーブオイル:大さじ1
(A)酢:小さじ1
(A)塩、こしょう:適量
【作り方】
- スベリヒユは食べやすい大きさ、トマトは1.5cmの角切りにする
- 1をボウルに入れ、(A)のドレッシングを全体に馴染ませたら出来上がり
健康にいいと言われているスーパーフードのスベリヒユを、夏野菜のトマトとサラダにしてみましょう!スベリヒユの緑とトマトの赤が見た目にも鮮やかで美味しいです。スベリヒユは軽いぬめりがあるので、オクラなどのねばねばした夏野菜の代わりに使うのもオススメです!
ホクホクの食感が楽しい! ヤブカンゾウのツボミソテー
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【材料】
ヤブカンゾウのツボミ:適量
オリーブオイル:適量
塩、こしょう:適量
【作り方】
- ヤブカンゾウのツボミはよく洗っておく
- フライパンにオリーブオイルを引いて火にかけ、水気を切ったヤブカンゾウを炒める
- 塩、こしょうで味付けしたら出来上がり
ヤブカンゾウのツボミは、アスパラガスのような食感と言われています。アク抜きも不要で食べやすいので、シンプルに塩とこしょうだけでも十分美味しいです。バターで炒めるのもオススメです!
まとめ
今回は夏に採れる山菜10選、山菜を使ったレシピについてご紹介しました。山菜の独特な味わいと香りは、他の野菜では味わえない魅力です。
山に入って山菜採りをする際はマナーをしっかりと守り、必要な分だけを採るようにしましょう。春の山菜を堪能した後はぜひ、夏ならではの山菜採りを楽しんでみるのもいかがでしょうか。
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