毒蛇へのたった4つの対策方法【アウトドアには危険が潜んでいる!】
大自然の中で過ごすキャンプは危険と隣り合わせです。その1つが野生動物でしょう。
とくに、毒蛇には注意が必要です。虫に刺されるのとは異なり、毒性が強く危険な状態に陥る可能性も十分あります。
今回は、日本にいる毒蛇の種類と対策、また刺されてしまった際の対処法について解説します。
予備知識と準備をきちんとしたうえで、楽しいキャンプを過ごしましょう。
日本にいる毒蛇の種類
実のところ日本に蛇は36種類おりますが、被害報告が出ている毒蛇は3種類です。
多くの蛇は口が小さく、臆病なため襲ってくることは少ないですが、なかには気を付けなければいけない種類もいます。
ここでは3種類紹介しましょう。
ニホンマムシ
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牙に強い毒性も持つマムシは、ネズミ、トカゲ、カエルなどをエサとします。湿った溝や草むらを好むため、水辺環境付近には注意が必要です。マムシから積極的に攻撃してくることは少ないですが、誤って踏んでしまうと咬まれる危険性が高まります。体が小さく毒の量が多いわけではありませんが、日本で毒蛇被害の死者は、ほとんどマムシが原因によるものです。
ヤマガカシ
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水辺を好んで生息しているヤマガカシは生息地域によって体色が大きく異なり、一目で判別するのが難しいです。マムシ同様、おとなしく危険がなければ攻撃してくることは少ないですが、毒性はマムシより強く、血液凝固作用をもっています。咬まれると血管内に小さな血栓ができ、それを対処する作用の結果、皮下や内臓、または皮膚が薄い鼻の粘膜や歯茎などから出血の症状がでます。
ハブ
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沖縄や奄美諸島などに生息するハブは、南国地域でなければ基本的に出会いませんが、とても気性が荒いのが特徴です。平地から山地まで幅広く生息し、ネズミを好むため人家に現れることもあります。毒性はマムシよりも弱いものの、毒量がとても多いため、咬まれた際は深刻な症状や被害を引き起こします。
毒蛇に噛まれないためには
具体的に、毒蛇に咬まれないための方法について解説します。
服装に気をつける
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素肌を露出しない服装を心掛けましょう。とくに足について、サンダルなどではなく厚手の靴や長ぐつを履く、
ゆったりしたズボンを履くなどの心がけが大切です。万一咬まれたとしても牙が刺さらなければ被害には至りません。
見かけても近づかない
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蛇はそもそも臆病な動物で、人間は捕食対象ではないため、蛇側から積極的に攻撃を仕掛けてくることは少ないです。そのため、見かけても近づかず、距離を取りそっと逃げましょう。挑発するような行動や音を立てるなど、蛇が驚くような行為は刺激を与えてしまうため危険です。
蛇が出そうな場所には入らない
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カエルなどをエサとする毒蛇は、水辺が近い環境や湿った草むらなどに生息していることが多いです。
そのような環境には立ち寄らないことが遭遇リスクを引き下げます。万が一、踏み込まなければいけない際は、常に蛇がいることを前提として細心の注意を払いましょう。
サイトの周りに忌避剤を撒く
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1番怖いのが、サイト内に入り込んだ毒蛇を、気づかずに踏んでしまうケースです。
そのためには、蛇を近づけない対策が必要で忌避剤をサイトの周りに撒いておくと安心でしょう。当然、忌避剤を撒いたからといって絶対安全ではないので、常に注意を払うことが大切です。
もし毒蛇に噛まれてしまったら
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まず蛇に咬まれた際に、毒蛇かの判断が大切ですが、なかなか自身で見極めるのは難しいでしょう。
無毒だと思っていたのが、毒蛇の場合は大変です。咬まれた後に痛みが引かないようであれば毒蛇の可能性が高いため、適切な対応を心掛けてください。
毒蛇に咬まれてしまったとき、腕時計や指輪など体を締め付けているものは外すのが大切です。
以前は、毒が回らないようにあえて局部近くを縛ることもしましたが、近年はやるべきではないと見解が出ています。
また、つい咬まれた箇所を冷やしたくなりますが、これも毒が回りやすくなるためしてはいけません。
そして、何よりも重要なのがすぐに病院へ向かうことです。今では、咬まれても走って構わないとされているため、急いで治療してもらうことが何よりも先決でしょう。
応急処置として、ポイズンリムーバーを使用することも考えられます。
しかし、早急に使用しなければ効果が薄くなり、どちらにせよ病院で対処してもらうことは変わりませんので、応急処置したからといって安心せず、すぐに病院に走りましょう。
一番やってはいけないのが、自己判断で解決してしまうことです。可能であれば咬まれた蛇を写真に収めるなどして、医師の判断を仰ぐとよいでしょう。
まとめ
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キャンプで気を付けるべき、毒蛇の種類と対策、対処法について解説してきました。
相手は生き物なので、気を付けていても咬まれることがあるかもしれません。しかし、そのようなときこそ落ち着いた行動が大切です。
また、対策として事前にできることはたくさんあり、どれも難しいことではないため、きちんとした準備を心掛けてキャンプを楽しみましょう。