家の中でちょっとしたケガをしたのならばあまり気にせず過ごすこともあるでしょう。
しかし、登山では同じケガでも困難な状況に陥る可能性があります。
そんな時に役立つのがファーストエイドキットです。
今回はファーストエイドキットの基本的な中身やそれを入れるおすすめのポーチをご紹介します。
ファーストエイドキットとは？中身は？
ファーストエイドキットとは、エマージャンシーキットとも呼ばれ、突然のケガや病気の応急処置ができるように救急医薬品等を常備し、バッグやポーチなどに装備するキットです。
酷い外傷や中毒などの対応がその場で完璧にできなくても、とりあえず医療機関を受診するまでの間、応急処置が出来れば十分でしょう。
ファーストエイドキットポーチはその応急処置をする、手当などに必要な道具を詰めます。
中身は人によりさまざまではありますが、基本のアイテムはあまり変わらないでしょう。目的地や時間、期間に合わせて調整してみましょう。
ファーストエイドキットの基本アイテム15選
サバイバルシート
メーカー名：IPPON
大きさ：130×210cm
重量：50g
体の熱を反射して体温を逃さないようにしっかり保温してくれるシートです。
コンパクトに畳めて、1枚50～70g程度の軽さで大変薄いです。
風雨・災害などからも身を守ってくれる優れものなので、いざという時に必ず強い味方になってくれます。
1人1枚必ず用意しておきましょう。
予備水
メーカー名：アイリスオーヤマ
大きさ：40.5 x 26.8 x 21.6 cm
重量：13kg（500ml×24本）
傷口はアルコールなどの消毒液で消毒するよりも、まずは水で洗浄して小石や砂などの汚れをしっかりと洗い流して除去することが大切です。
水道水でも構いませんのでペットボトル1本分程度、飲料用とは別に洗浄用として予備水があると傷口を感染症などから守ってくれるでしょう。
この時、ペットボトルの蓋を追加で用意し、小さな穴を1～3個程度開けておきましょう。
このペットボトルの蓋を付け替えて使用することによりシャワー状にして水を出すことが出来て大変便利です。
トゲ抜き または 毛抜き
メーカー名：Y＆ABC
大きさ：10ｍｍ × 122mm
重量：16g
登山では自然の物と触れ合う機会が多いです。
植物のトゲやささくれたものを取り扱う際にトゲが刺さることもありますのでトゲ抜きがあると良いでしょう。
また、水洗浄で取りきれない細かい小石等を1つ1つ丁寧に異物除去するのにも使えます。
綿棒
メーカー名：山洋
大きさ：124 × 23 × 160ｍｍ
重量：40g
こちらも水洗浄で取り切れなかった異物の除去に使えます。
患部の汚れを少しずつ拭い取るように取れるので、トゲ抜では取りにくい微細な異物も丁寧に取り除くことが出来ます。
個包装の物を選んだり、小さなケースに入れたものを用意すると衛生的でしょう。
絆創膏
メーカー名：バンドエイド
大きさ：14.7 x 9.7 x 2.7 cm
重量：20g
絆創膏は日常でも持ち歩く方は多いでしょう。
しかし、登山でのケガの種類は様々です。ファーストエイドキットには大小さまざまなサイズや形、キズパワーパッドなどのようなモイストヒーリングの絆創膏も入れておくと良いでしょう。
切り傷、擦り傷、靴擦れなどいくつかの傷を想定して用意すると良いですね。
ガーゼ
メーカー名：オオサキ
大きさ： 12.2 x 9.3 x 8.9 cm
重量：70g
絆創膏では対応できないような大きめの傷口の保護や縛って止血する事などに使用できます。
普通のガーゼでも良いですが滅菌ガーゼであれば塗り薬の塗布にも使えるので尚良いでしょう。
包帯
メーカー名：アズワン
大きさ： 12.2 x 9.3 x 8.9 cm
重量：400ｇ
傷口を覆ったガーゼなどを固定するための包帯があると良いでしょう。
腕や足が折れた時など、添え木を固定するのにも使えます。
意外としっかりしているので縛って止血なども使えますので万能です。
安全ピン
メーカー名：ミツヤ
大きさ：10.5 x 7 x 2.7 cm
重量：120g
包帯や三角巾を固定するのにあると良いのが安全ピンです。
テープでも固定することはできますが、しっかりと固定できるのは安全ピンでしょう。
また、トゲ抜きがない場合には安全ピンの針でトゲを抜くことも出来るので便利でしす。
テーピング
メーカー名：ニチバン
大きさ：4.2 x 8.5 x 11 cm
重量：90g
スポーツ選手などがパフォーマンスをサポートするためによく使用するテーピングですが、アウトドアではケガによるガーゼの固定から靴のアウトソールの剥がれの応急処置としても使えます。
本来のテーピングとして使用する予定の場合は、貼り方をしっかりと学んでおくと体力の消耗を穏やかにしてくれたり、疲れた時の助けになってくれるでしょう。
三角巾
メーカー名：白十字
大きさ：18.5 x 10.7 x 1 cm
重量：40g
骨折などのような大きなけがの場合、骨を正しい位置に固定する必要があります。
また出血が多い場合、あて布を包んだり止血するなどの万能な布があると便利です。
三角巾を使用する場面はつまり、それなりの大きなケガを対処することになります。ファーストエイド用ポーチに余裕があるなら2枚以上入れるのが理想です。
はさみ
メーカー名：オレンジケアプロダクツ
大きさ：17.9 x 6.4 x 0.9 cm
重量：30g
ガーゼや包帯を切るのに必要です。小さくてもかまいませんが、しっかりと切れるものを用意しましょう。
目的はともあれ、刃物です。先は丸い物を選び、ファーストエイドキットポーチから出ないように、しっかりと入れておきましょう。
ポイズンリムーバー
メーカー名：ソーヤー
大きさ：14 x 12.3 x 4.5 cm
重量：100g
蜂に刺された、蛇にかまれた時などに傷口にある毒針や毒を吸引力で吸い取る注射器のような器具です。
刺されたら1秒でも早く処置した方が後々の症状の緩和につながります。
その為、「持っていれば安心」ではなく、実際の処置を想定して事前に使用方法を確認して何度も試してみることをおすすめします。
冷却シート
メーカー名：小林製薬
大きさ：22.2 x 15 x 10.4 cm
重量：640g
患部が張れて熱くなってしまった際に冷やすことが出来るのが冷却シートです。
保冷材などは登山で持ち歩くには重量がありますが、冷却シートであれば軽量ですし、しっかりと患部を冷やしてくれます。
暑い日の対策や体温上昇の際のリフレッシュにも使えます。夏には必須アイテムでしょう。
内服薬
メーカー名：第一三共ヘルスケア
大きさ： 10.49 x 4.5 x 1.8 cm
重量：18g
いつもの自分の常備薬を入れておきましょう。
頭痛薬、胃腸薬、下痢止め、目薬、葛根湯等、普段必要となる機会が多いものはできるだけ入れておきましょう。
その時飲んでいる処方箋薬品は必須です。
ただし、あくまでも個人用です。
他人には処方薬はもちろんの事、指定第一類や二類のロキソニンや下痢止めを優しさで勝手に渡すことはおすすめできません。
（第三類は問題ありません）
つまり、他人をあてにせず、『自分の身は自分で守る』ことが大切です。
プラスチックグローブ（衛生用手袋）
メーカー名：明成
大きさ：ー
重量：ー
何よりも自分の為のファーストキッドではありますが、時には他人の応急処置を手伝う場面が出てきます。
相手が出血している場合、感染リスクを少しでも減らせるのがプラスチックグローブです。
他にも不潔なものを取り扱わなければならない時に使用できます。
ファーストエイド用ポーチおすすめ3選
Iseebiz 救急バッグ ファーストエイドバッグ
メーカー名：Iseebiz
素材：高密度防水ナイロン
重量：150g
サイズ：17 x 6 x 12cm
ファーストエイドキットを入れるポーチは中身の品質保持のため、耐久性があり防水性であると良いです。
こちらはナイロン製なので上記の条件を満たすだけでなく、軽量であるのがポイントが高いです。
また、たっぷり収納できるポケットや仕切りが内部にいくつもあるため、たくさんのアイテムを収納しても整理が出来て有能です。
更にこちらの商品は手に持って持ち歩けるだけでなく、カバンにひっかけることも、ベルトを通せばウエストポーチのように使えるのは大変便利です。
AOYATIME 救急セットメディカルポーチ
メーカー名：AOYATIME
素材：EVAナイロン
重量：100g
サイズ：17.5 x 13.5 x 5.5 cm
セミハードタイプのポーチですので中身を外部からの衝撃を防ぐことが出来ます。
内部がシンプルではありますが、2層タイプで開封したらすべてどこに何があるかパッとわかるフルオープンタイプです。
こちらは５色展開で、赤以外を選んだとしてもファーストキットエイドポーチであるとはっきりとわかるようなデザインになっているのでオシャレに持ち歩くことが出来ます。
OHKEY 救急セット ファーストエイド キット
メーカー名：OHKEY
素材：プラスチック
重量：230g（ポーチ + 中身）
サイズ：18.5 x 13 x 3.2 cm
こちらは中身が入っているタイプです。
ファーストエイドキットの中身を揃える時間がない、もしくは専門性の高いものを一気に揃えたい方におすすめです。
ただし、常備薬等足りない物はしっかりと自分で補充する必要があります。
また、一度は必ず中身を開封して何が入っているかはもちろん、使い方の説明書などにしっかり目を通しておきましょう。
まとめ
ファーストエイドキットについてお話ししました。
ファーストエイドキットは怪我がなければ登山中に使うことは無いものです。
しかし、いざという時には必ず役に立ってくれるものばかりです。
登山に出かける前日までには必ず中身を確認し、自分のお守りとして持参して、使わなかった日はラッキーだと思って登山ライフを楽しく過ごしていけるといいですね。
