
クローブヒッチの結び方・活用方法徹底解説!アウトドアや登山で役立つおさえておきたい結び方
登山やキャンプなどで荷物をまとめたり、時には急な崖を降りる際に人を巻きつけたり、様々な場面で活躍する「クローブヒッチ」。
今回は、「クローブヒッチ」の原理や使用用途を確認した上で、実際の巻き方についてご紹介します。
ポールや木に巻く方法や、荷物をまとめるやり方など、用途によって様々な巻き方があります。
クローブヒッチとは
クローブヒッチとは、ロープを対象に固定するための結び方の一種で、「巻き結び」や「徳利結び」とも言われています。
簡単に結ぶことができて強度も高く、さらに解きやすいのも特長です。
シンプルで覚えやすく、特にポールや木などに素早く固定する際に活躍します。
結び方の原理
クローブヒッチは、対象物にロープを結びつけて固定する結び方で、特にものが動かないように固定することに適しています。
原理は、ロープを対象物に巻きつけることで摩擦を生じさせ、ロープが滑るのを防ぐことができます。
さらに、ロープを二重に巻きつけることでより強力に固定することができます。
活躍するシーンとは
クローブヒッチは、特にアウトドアキャンプなどで活躍します。
立木や杭、ポールなどにロープを素早く頑丈に固定でき、解くのも簡単です。
キャンプでは、タープやテントの設営、ハンモックを吊るしたり薪をまとめたり、洗濯物を干したりするのに便利です。
登山では、荷物をまとめたり、ザックをデポする際にフライシートなどで荷物を包むのに活躍します。
クローブヒッチの結び方
クローブヒッチの用途について理解したところで、ここからは、実際の巻き方についてご紹介します。
まず、ロープの先端を「先または先端」、ロープが長く残る部分を「もと」ということを覚えておいてください。
ポールや支柱などへの結び方
まず、ロープを固定したい物体に巻きつけて、巻きつけたロープの末端が上を通るようにもう一度巻きつけます。この時、2つの巻きつけ部分がX字に交差するようにします。
続いて、交差した部分の下から末端のロープを通します。本体側のロープと末端のロープをそれぞれ引っ張り、締め付けます。
物をまとめる時の結び方
まずは、2つの輪っかを並べるように作ります。左側の輪っかはロープのもと側を手前に重なるように右の輪っかのロープは先端側を奥に重なるようにします。
次に、右の輪っかを左の輪っかの上に重ね、重ねた輪っかの中に結びつけたい対象物を通します。
最後に、先端側ともと側を引っ張れば物を巻きつけることができます。
この巻き方を「巻き結び」と言います。
カラビナを使った結び方
まず、ロープを2回同じ方向に輪を作ります。2つの輪は互いに重なるように配置します。
次に、作った2つの輪にカラビナのゲートを通して、輪の中にカラビナを通します。
そして、ロープの先端をカラビナのゲートを通して締め込みます。こうすることで、クローブヒッチが固定されます。
クローブヒッチはどれくらいの強度がある?
クローブヒッチの強度は、結び方やロープの種類、負荷のかかり方にもよりますが、一般的には結んでいないロープの強度の60~75%とされています。
また、水に濡れると解きにくくなったり、特定の方向に力が加わると解けやすくなるという欠点もあります。
クローブヒッチを使用する際は、結び目をしっかりと締め、ロープに対して均等に力が加わるように注意すると便利です。
まとめ
アウトドアと一言でいっても、ものを固定したり荷物をまとめたり様々な用途があります。
クローブヒッチは用途によってうまく使い分けられればとても便利なものです。
たくさんの荷物が必要となるキャンプや登山において、用途をしっかり把握した上で結び方を理解するようにしてください。