×
クライミングロープ

クライミングロープのおすすめ9選!正しく選んで安全にクライミングを楽しもう

アイキャッチ画像参照:O-DAN

クライミングロープは登山を安全に楽しむための重要アイテムです。しかし、種類も多く用途によって適したものも違いますので、初心者が判断するのは大変。そこで今回は、クライミングロープの選び方からおすすめアイテムを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

クライミングロープとは

クライミングロープ
参照:Amazon

クライミングロープとは、登山やロッククライミング、アイスクライミングなどのアクティビティで使用されるロープの総称です。これらのロープは、クライマーの安全を確保するために設計されており、落下時の衝撃を吸収したり、クライマーや装備を支えたりする役割を果たします。

クライミングロープの種類

ダイナミックロープ

クライミングロープ
参照:Amazon

ダイナミックロープは伸縮性があり、落下した際に衝撃を吸収します。これにより、クライマーの体にかかる力を軽減し、安全性を高めてくれるロープです。登山やスポーツクライミングなどで使用されます。

スタティックロープ

クライミングロープ
参照:Amazon

スタティックロープは伸縮性がほとんどなく、荷重をかけてもロープが伸びないため、安定性が求められる状況で使用されます。主にクライミングの支点固定、レスキュー、洞窟探検、作業用のロープアクセスなどに適しており、重い荷物の昇降や吊り上げに効果的です。ただし、衝撃を吸収できないため、クライミング中の落下には向いていません。

クライミングには基本的にダイナミックロープがおすすめ

クライミングロープ
参照:Amazon

滑落することがあるクライミングでは、安全性を考慮してダイナミックロープが使用されます。スタティックロープは高所での作業時に使用することが多いです。伸縮性に優れたダイナミックロープは、衝撃を吸収し、体に与えるダメージを緩和してくれるので、命綱として使えます。

クライミングロープの選び方

ダイナミックロープには3つ種類がある

クライミングロープ
参照:Amazon

ダイナミックロープの種類はシングルロープ、ダブルロープ、ツインロープの3つです。それぞれ異なる用途やクライミングスタイルに合わせて選択されます。シングルロープは最も一般的なタイプで、一本のロープで全行程をカバーすることが可能です。主にスポーツクライミングやトラッドクライミングで使用されます。

ダブルロープは2本のロープを交互にクリップして使う方式で、マルチピッチやトラッドクライミングに適しています。ツインロープは2本のロープを常に一緒にクリップする方式で、特にアルパインクライミングで使用されることが多いです。

太さや長さで選ぶ

クライミングロープ
参照:Amazon

シングルロープの長さは30~80mが一般的で、用途に応じて選びます。ジムでは30~40mで十分ですが、岩場に行く場合は50mまたは60mのロープが必要です。ロープ径によって重量や強度が異なるため、適した利用シーンも変わります。ロープを選ぶ際には、使用するビレイ器に対応するロープ径も確認することが重要です。

スペックで選ぶ

クライミングロープ
参照:Amazon

滑落時の安全性を考える場合、ロープの耐墜落回数や衝撃荷重に注目することが重要です。UIAA基準では耐墜落回数が5回以上推奨され、特に初心者や高難度エリアでは耐墜落回数が多いロープがおすすめ。

また、ケガ防止のためには衝撃荷重が低いロープを選ぶことが大切で、シングル・ツインは12kN、ダブルは8kN以下を目安にします。加えて、ロープの伸び率も考慮し、シングルロープでは静荷重伸び率7~10%、動荷重伸び率30~40%が一般的ですが、伸び率が大きすぎると地面に叩きつけられるリスクもあるため注意が必要です。

ロープ表面の加工も要チェック

クライミングロープ
参照:Amazon

撥水加工のないシングルロープはしなやかで扱いやすいですが、水に濡れると重くなり強度が低下しやすく、汚れがロープや器具を痛める原因になります。撥水加工のあるロープは濡れにくく、耐久性が高く、屈曲したルートでもスムーズに流れます。

ジム使用がメインなら撥水加工なしで問題ありませんが、屋外での使用には撥水加工のあるロープがおすすめです。ただし、撥水加工ロープは価格が高くなるため、予算と相談して選びましょう。

クライミングロープのおすすめ9選

テンドン マスター クライミングロープ

種類:シングルロープ
耐墜落回数:5〜7回
衝撃荷重:7.0kN

このテンドンロープは、PSC、UIAA、EN規格をクリアしたチェコ製の高性能クライミングロープです。テンドンナノテクノロジーとテフロン加工により、高い撥水性と強度を実現。エキスパート向けの「マスター」ロープで、軽量化と高性能を両立しています。特に9.4mmの径でありながら、高い耐墜落回数と低い最大衝撃荷重を誇り、クライマーや支点への衝撃を軽減してくれるでしょう。

BEAL(ベアール) 10mm バイラス 50m BE11160

種類:シングルロープ
耐墜落回数:9回
衝撃荷重:7.4〜7.6kN

このスタンダードシングルロープは、撥水処理を省略することで手頃な価格を実現し、性能のバランスに優れています。ビギナーやベテランの買い替えに最適で、ロープ径10mmでビレイにも安心。抜群のコストパフォーマンスが魅力です。

BEAL(ベアール) 9.7mm ブースターIII ユニコア ドライカバー 50m BE11109

種類:シングルロープ
耐墜落回数:8〜9回
衝撃荷重:7〜7.2kN

軽量で操作性に優れ、適度な耐久性を持つ細径ロープです。ユニコア製法とドライカバー加工により、安全性、耐久性、撥水性が向上しており、UIAAエッジテストにも合格しています。細径ロープの入門モデルとして最適なアイテムです。

エーデルリッド パイトン10.0mm×50m 

created by Rinker
¥21,560 (2024/09/16 11:51:40時点 楽天市場調べ-詳細)

種類:シングルロープ
耐墜落回数:7回
衝撃荷重:8.9kN

パイトンは、スポーツクライミング用に設計されたロープで、外皮が丈夫で岩場にも対応できる仕様です。メーカー独自のサーモシールド加工により、しなやかな質感が特徴になります。表面加工を省くことで低価格を実現しました。

エーデルワイス オーフレックス 10.2mm×40m 

種類:シングルロープ
耐墜落回数:8回
衝撃荷重:8.2kN

螺旋状に編み込まれたラウンドコアが捩れ(キンク)を抑え、柔らかくハンドリング性に優れたロープです。ビレイデバイスとの相性が良く、耐摩耗性や操作性も優れています。やや高価ですが、機能性を考慮すると価格に見合ったロープです。

マムート ロープ クライミング トレッキング 201004280B-11238-60M 9.8 Crag Dry Rope SAFETY OR-BO 

種類:シングルロープ
耐墜落回数:9〜10回
衝撃荷重:8.7kN

9.8 Crag ドライロープは、スポートクライミングやトラッドクライミングに対応するオールラウンドなシングルロープです。直径と重量のバランスが良く、耐久性や使いやすさに優れています。センターマークがあり、UIAAの撥水・防汚効果や吸水性テストで高い性能を示し、Dry加工により耐摩耗性も向上。結び目が発生しにくいパッケージで提供されます。

エーデルリッド ヘロンエコドライ9.8mm×50m ロープ ザイル ER71335-050

種類:シングルロープ
耐墜落回数:10回
衝撃荷重:8.9kN

このロープは、優れた耐久性と軽さ、操作性のバランスが良いオールラウンドモデルです。激しいジムユースにも適しており、環境に優しいエコドライ処理により撥水性を実現しています。サーモシールド加工により柔軟な質感が持続し、3Dラップコイル技術で初回使用時のねじれやもつれを防いでくれるでしょう。

ペツル R33A 060・コンタクト 9.8mm×60m

種類:シングルロープ
耐墜落回数:7回
衝撃荷重:8.4kN

コンタクト 9.8 mmは、インドアや岩場で使用できるシングルロープで、軽さと耐久性のバランスが優れています。柔軟性が高く、ビレイデバイスとの相性も良好で、扱いやすい設計です。エバーフレックス処理によりグリップ性と操作性が長持ちし、クライムレディーコイルでキンクを防ぎます。また、厚い外皮とウルトラソニックフィニッシュにより耐摩耗性と耐久性が強化されました。

エーデルワイス EDELWEISS エナジー 直径9.5mm 50m オレンジ C3P95

種類:シングルロープ
耐墜落回数:7回
衝撃荷重:8.1kN

エナジーは、極細径9.5mmでありながらフォールテストを7回クリアしたエキスパート向けのシングルロープです。同ブランドの中で最も軽くなっています。オンサイトトライやハードルート、長いアプローチが必要な岩場でのクライミングに最適です。

まとめ

クライミングロープ
参照:Amazon

クライミングロープの種類から選び方、おすすめアイテムを紹介しました。用途によって種類が違うので、今回紹介したことをしっかり理解しておきましょう。お気に入りのクライミングロープを見つけて、安全に登山を楽しんでくださいね。

 
Campify magazineと同じ運営元のFLY株式会社が運営する、設営・撤収不要の手ぶらキャンプCampify(キャンピファイ)