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備えあれば憂いなし!もしもキャンプで熊が出たら…!【NG行為と対策グッズ紹介】

「熊」と聞いて、何を連想しますか?「熊のプーさん」や「くまモン」など、可愛いらしいキャラクターを想像するかもしれません。
しかし、実際の熊はそうはいきません。実は、身近なところに熊は存在しています。
環境省の調査によると、本州の約45%の地域にツキノワグマが生息しているとのこと。

近年キャンプ場や登山中だけではなく、里に降りてきた熊が人を襲う事件も非常に増えてきております。

キャンプで熊に襲われた事例

2023年のクマ目撃情報は700件以上

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=35924&page=2

特に2023年は非常に熊による被害が増えています。

2020年にはキャンプ場でクマに襲われる事件も発生

2020年8月9日、長野県のキャンプ場で深夜0時ごろ、テント泊をしていた女性が熊に襲われたというニュースがありました。

9日午前0時ごろ、松本市安曇の北アルプス上高地の小梨平キャンプ場で、テント泊をしていた50代女性がツキノワグマに襲われた。女性は右脚を10針縫うけがを負った。命に別条はないという。環境省中部山岳国立公園管理事務所によると、テント内の食料をあさろうとしたツキノワグマの爪が刺さったという。同キャンプ場は9日、ツキノワグマが捕獲されるまで閉鎖するとした。

引用:信毎web

楽しいキャンプのはずが、まさか熊に自分が襲われるとは、到底予測出来なかった事でしょう。熊がよく出没をする地域では、注意喚起の看板が立てられていたりします。
しかし、看板が無かったとしても、自然に囲まれたキャンプ場では十分気をつけなければいけません。
それには、熊の生態について知っておく必要があります。熊の生態について解説していきます。

熊の生態とは

本物の野生の熊を見た事がある人は多くはないでしょう。動物園で見た程度だと思います。
日本では主に2種類の熊がいて、北海道には「ヒグマ」、本州や四国などに「ツキノワグマ」が生息しています。

長野のキャンプ場に現れたツキノワグマの体長は110〜150cm、体重は80〜120kgと言われており、とても怖い存在です。

そもそも、熊はどんな動物なのか?備えをする前に、まずは熊の生態について詳しく解説をしていきます。

嗅覚に優れている

熊は、人間よりも遥かに優れた嗅覚をもっており、その臭いで人間を察知していると言われています。

その能力は犬の21倍、そして人間の2100倍!風が吹けば30km離れた血の臭いを嗅ぎつけるそうです。

足が速い

熊は体の大きさとは反比例しており、かなり足が速い動物なんです。
時速40kmで、なんと100mを9秒で走る抜けるそうです。
陸上選手並みの速さでは、一般人では到底逃げ切る事はできません。

力が強い

熊は鋭い爪で出来ており、前足は筋肉で覆われているので、人間が被害を受ける大半は、鋭い爪が原因です。
そのパワーは、馬の首を軽くへし折ってしまうほどです。どんなに鍛えた筋肉自慢の方でも、その力は到底及ばないでしょう。

熊に襲われないために

生息地は、森林がメインの熊。臆病な動物なので、滅多に山から降りる事はないですが、どんぐりなどのエサが不作になってしまうと、人里に降りて民家やキャンプ場に現れてしまう事もあります。熊も生き延びる為に必死にエサを探しにきます。

しかし、我々人間側が万が一に備えた対策をしていくだけで、熊に襲われないように回避できる事があります。
快適なキャンプをする為、熊に襲われない為の方法を解説していきます。

食料の保管に気をつける

キャンプでの楽しみのひとつである食事。
その時の調理で使った生ゴミや食べ残しなどを狙って熊はやってきます。就寝時にテントの外などに放置をしていてはいけません。

その臭いをたどって、やってきます。熊は雑食なので、人間が食べるものも喜んで食べてしまいます。袋をしっかり結び、車があれば車内に入れてください。

危険な場所ではキャンプをしない

当たり前ですが、事前にキャンプ場を調べて、熊の生息地が近かったり、過去に出没した事例がある場所は避けた方がいいでしょう。
特にファミリーキャンプをする方は、情報をもって臨んでください。

熊に遭遇した時のNG行為

万全な対策をしても、運悪く遭遇してしまう場合も十分に考えられます。上級者キャンパーさんであれば、知識や経験も豊富ですが、それに比べ初心者キャンパーさんは知識も経験不足です。
万が一、遭遇してしまったら、慌てず冷静に対応する必要があります。その際、もし間違った行動をしてしまえば、熊を刺激してしまい大事故に繋がりかねません。
熊と遭遇した時のNG行為は次の2つです。

大声を出す

熊とまさかの遭遇をしてしまった場合、驚いて大声を出すのは絶対にやめてください。熊はその声で驚いてしまい、防衛行動として人間に攻撃をしてくる場合もあります。静かにし、熊に逃げる機会を与えましょう。

走って逃げる

熊に背中を向けて走って逃げる行為は大変危険です。熊は逃げるものを追う習性がある為、かえって逆効果になります。熊の行動を良く見ながら、ゆっくりと後退してください。
また、後退しながら立木などを利用することで、熊の突進を防ぐことも可能です。

熊対策グッズ

熊を寄り付かせない回避グッズや、熊が近寄ってきた時の撃退グッズをご紹介していきます。もしもの備えとして是非参考にしてください。

①COUNTER ASSAULT(カウンターアソールト)熊よけスプレー

成分:唐辛子エキス、代替フロン(HFC-134a)
サイズ:215×直径50mm
重量:320g

アメリカ製の熊スプレーなんですが、中身は圧縮された唐辛子エキスが入っており、レバーを押すと5m〜10mほど噴射し、強烈な刺激臭で熊を撃退するというものです。グリズリーが生息しているモンタナ州で研究開発された物なので、とても心強いアイテムです。

②フロンティアーズマン ベアホーン

使用回数:1/4秒で約60回、1/2秒で約25回
日本語説明文付き
大きさ:12.0×6.5㎝
重さ:80g
内容量42.5

缶の上部を押すだけで、115デシベルの大音量が鳴り、800m先まで届きます。
これを熊が聞くと逃げて行くというもの。
注意するところは、熊スプレーを使う前の段階でこのベアホーンを使うという事です。
至近距離では熊を驚かせてしますので、遠くで熊を見つけた時に距離がある場合に使ってください。

③mace(メース) 大型動物・熊撃退スプレー ペッパーベアーメース

サイズ:高さ23.0cm×幅6.0 胴回り17.0cm /
内容量:約260g /
スプレーパターン:霧状 / 噴射距離:約8 – 10m /
消費期限:工場出荷時より3年 日本語説明文付き

海外の防犯スプレーといえばmace(メース)です。レバーを押すと消火器のように噴射し、8m〜10m噴射します。唐辛子エキスが霧状になり、噴射エリアが広いのも特徴です。

④コダマ パワー森林香 獣よけ線香

セット内容:森林香10巻、携帯防虫器1個
対象動物:猫・イタチ・タヌキなど
有効成分:カプサイシン
原料:植物性混合粉、デヒドロ酢酸
製造国:日本

見た目は蚊取り線香と一緒ですが、色が赤いんです。赤い理由は唐辛子成分を練り込んでいる為で、嗅覚が鋭い熊に効果がある線香です。
通常の線香よりも厚みがあり、煙も多めですが、燃焼時間は5〜6時間も使えます。

⑤LOGOS(ロゴス) 熊ベル

総重量:(約)60g
サイズ:(約)3.5×19.5cm
主素材:[ストラップ]ナイロン
カラビナ:アルミ
ベル:スチール

アウトドアブランドのLOGOS(ロゴス)から発売されている熊ベル。消音機能がついているので、使いたい時に使えるのがポイントです。
鈴を鳴らし、熊に人間の存在感を知らせることで寄せ付けない役割があります。登山にも使える携帯アイテムです。

まとめ

キャンプは自然の中で行うもの、ルールを守っていれば楽しい時間を過ごす事ができます。
しっかり管理されたキャンプ場だとしても、油断は禁物です。
今回の小梨平キャンプ場の事例のように、突如として熊に襲われた場合に身を守る為の十分な知識を持って対処をしていかなければなりません。

 
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