雪山のハイキングを楽しもう!スノーシューのおすすめ15選【選び方や注意点など】
アイキャッチ画像参照:Amazon
「冬のハイキングにおすすめのスノーシューを探している」
「スノーシューの選び方や気を付ける点、雪山ハイキング時の服装が知りたい」
「そもそもスノーシューってどんなアイテム?」
と疑問や悩みを抱えているアウトドア初心者や、雪山登山者も多いことでしょう。
今回の記事前半では、スノーシューの選び方と注意点を踏まえつつ、スノーシューがどういうアイテムなのか解説。
後半では、雪山ハイキングにおすすめのスノーシューをご紹介します。
またスノーシューだけでなく、雪山ハイキングに行く時のおすすめの服装と注意点についても解説しているので、ぜひ最後まで読み進めていって下さい。
この記事を読み終えることで、快適でスムーズな雪山ハイキングを楽しめるはずですよ!
スノーシューって何?
参照:Amazon
スノーシューとは「西洋かんじき」とも呼ばれ、雪の上を歩行するためのアイテムです。
一般的には、スノーブーツなどに装着して使用することが多いです。
特に、冬山で新雪の上を歩く際、足が沈み込んで歩きづらさがあります。
スノーシューは、新雪の場所でも普段の歩行と同じような感覚で歩いていくことができます。
スノーシューの選び方と注意点
実際にスノーシューの選び方と注意点には以下が挙げられます。
- 用途でタイプを選ぶ
- 素材は要チェック
- 長さやサイズ、形で選ぶ
- バインディングにより収納のしやすさが変わる
上記4点を押さえて、スノーシューを選ぶことで、雪山登山をスムーズにできるようになりますよ。
用途でタイプを選ぶ
参照:Amazon
スノーシューは、タイプがいくつかあるので事前に把握しておきましょう。
万が一、用途と異なるモデルを選んでしまうと、雪上が歩きにくくなったりする可能性があります。
スノーシューのタイプとして、次の2つに分類されます。
- 平坦用スノーシュー
- 登山用スノーシュー
平坦用スノーシューは、平坦な雪道を歩く場合などに適しています。
軽量で浮力が高く、目的地まで長時間歩いても疲れにくいよう配慮されたものが多いのが特徴。
シューズの脱ぎ履きがしやすいシンプルな作りで、リーズナブルなところもポイントです。
気になるところとしては、引っ掛かりやグリップ力は控えめな点です。
一方で登山用スノーシューは、その名の通り、冬の山で斜面を歩くときに適しています。
裏面や底面に「クランポン」と呼ばれる刃がたくさん搭載しているのが特徴。斜面を歩いているときにクランポンが雪に食い込んで高いグリップ力を発揮します。
急斜面を安定して歩きたい場合は、クランポンが長く大きいものをチョイスしましょう。
またヒールリフターの有無に着目してみてください。
傾斜を移動するときに、アキレス腱やふくらはぎへかかる負担を軽減するのに役立ちます。
切り替えができるモデルが多くあり、平地から急斜面、急斜面から平地など地形ごとに適して使えますよ。
そのため、山の形状を踏まえながら適したタイプを選びましょう。
素材は要チェック
参照:Amazon
スノーシューを選ぶ上で、どんな素材が使われているのかのチェックは欠かせません。
それぞれで特徴があり、使用場所によって適した素材が異なるからです。
スノーシューに使われている素材として、具体的に次の通りです。
- アルミフレーム
- プラスチックフレーム
アルミフレームは、軽量で錆びにくいのが特徴。
柔らかい新雪の上を歩くときなどに適しています。
また耐久性も高いので、タフに長く使い続けられるのがメリットです。
コストパフォーマンスも高いので、これからスノーシューを買いたいと考えている人におすすめです。
プラスチックフレームの特徴としては、本体が滑りにくく、多くのモデルの素材にカーボンを採用しています。
衝撃吸収性やしなやかさに優れており、雪山登山途中の斜面を安定しながらしっかり歩くことができます。
日本で降る雪質は湿っている傾向にあるので、国内の雪山登山やバックカントリースキーなどではプラスチックが良いでしょう。
ただし、アルミフレームよりも、価格が高めな点には注意しましょう。
使用場面に応じて、フレームの素材を選んでみましょう。
長さやサイズ、形で選ぶ
参照:Amazon
スノーシューを選ぶ際、デザインや素材だけでなく、長さやサイズ・形などもチェックしましょう。
スノーシューはそれぞれに適合体重が記載されていることがあります。適合体重を超過してしまうと、スノーシューが雪の中に沈み込んでしまうことも。
「重さ=体重」だけでなく、ウェア・バックパックなどを加味した総合計になるので、混同しないよう注意しましょう。
具体的には、次のポイントを意識しましょう。
- サイズは22〜25インチが主流
- サイズが小さくなるほど、小回りが利いて障害物が多くある場所も歩きやすい
- 整備済みの平地などをあるきたいときは22インチでOK
- 25インチや幅広タイプは浮力も大きく雪に沈みにくくなり、柔らかくて深い雪道を先頭で踏み分けていけるので、体格がいい人や新雪を歩くときに重宝する
そのため、上記を抑えながら適したものを選んでみましょう。
バインディングにより収納のしやすさが変わる
参照:Amazon
バックパックなどに収納したいと考えている場合は、バインディングにも注目しましょう。
スノーシューのバインディングには「伸縮性のあるバンドやストラップで靴を固定するタイプ」と「BOAフィットシステムやラチェット式」の2種類があります。
バンドやストラップ式は、左右のスノーシューを重ねてもかさばりにくく、バックパックのメインポケットや雨蓋にも収まるのがメリット。雪だけでなく途中で砂利道のある場所も歩く場合におすすめです。
BOAフィットシステムやラチェット式は、パーツでブーツとスノーシューを固定するタイプで、かさばってしまうのがやや難点です。
そのため、歩く場所が雪の上だけなのか、途中で砂利道や岩場なども挟むのかを考慮しながら搭載されているバイディングに着目しましょう。
雪山ハイキングに行く時のおすすめの服装と注意点
雪山ハイキングでは、スノーシューに意識がいきがちですが、服装もしっかりと整えておきましょう。
具体的には、ハードシェルタイプのウェアがおすすめ。
雪や雨が付着してもウェア内に侵入せず、かつトレッキング中にかいた汗を発散できるのがメリットです。
また、標高の高い登山では、冬でも紫外線がダイレクトに降り注ぐのでUVサングラスをかけるなどの対策もポイントです。
雪山ハイキングに適した服装で楽しみましょう。
雪山ハイキングにおすすめのスノーシュー15選
ここからは、数あるブランドの中から、雪山ハイキングにおすすめのスノーシューズを15個ご紹介します。
有名ブランドなどをピックアップしているので、気になるスノーシューがあれば、ぜひチェックしてみて下さい。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS スノーシュー TYPE3
フレームとクランポンにはアルミ素材を採用し、硬い雪とやわらかい雪の両方に対応しているのがポイントです。
サイズは25インチと大きめで、体格のいい方や新雪が降り始める時期の冬山登山で活躍します。
また、キャリーバッグが付いているので、ほかのキャンプギアや服が濡れるのを防ぎながら収納できます。
ベルモント(belmont) アルミスノーシュー BS-079
反り返し仕様なので歩きやすいのもポイントの1つ。
長靴やスノーブーツなどに装着可能です。
ラチェット式バックルを使って着脱させるため、グローブを装着したまま行えます。
ソールのすべり止めスパイクが雪面をしっかりグリップするので、氷雪路も安定して進めます。
エムエスアール(MSR) ライトニングエクスプローラー
バインディングはグローブをしていても素早く脱いだり履いたりできるラチェット式。
ストラップの長さは2段階で調節でき、大きさが違うシューズでも、ストラップを交換せずに対応できるのもポイントです。
ふくらはぎへの負担を軽減するテレベーターを搭載。
サイズは22インチと25インチをラインナップ。女性用もあるので夫婦での冬山登山にも向いています。
エムエスアール(MSR) EVOアキュブレイド
オプションのEVOテイルを使用すると、深くやわらかい雪にも対応可能です。
デッキには、歩きやすさと耐久性のある多くのスノーボーダーが愛用するEVOアッセントのデッキを採用。
21×56cmのワンサイズのみ展開です。
エムエスアール(MSR) ライトニングアッセント
外周を取り囲む板状の360°トラクションフレームと、2本のクロスメンバーが優れたグリップ力と剛性を発揮します。
丈夫でしなやかなデッキが地形に追従するため、急斜面の上りでもしっかりと雪面を捉えます。
クランポンの2本の前爪は、厚い鋼板を採用した一体成型なのが特徴。
硬い雪面や凍結した斜面に食い込みやすく、耐久性にも優れているのがポイントです。
サイズは22インチと25インチの2サイズ展開。男性用・女性用があり、幅広いクライマーにおすすめです。
エムエスアール(MSR) ライトニングエクスプローラー
デッキを囲むフレームにはノコギリ歯があり、全方向に対するトラクションを発揮。
横方向の2本のクロスメンバーにより、軽さと剛性があります。
バインディングはラチェット式。
グローブをしていても素早く着脱可能できるのでかじかみながら取り付けたり外したりせずに済みます。
ストラップの長さは2段階で調節可。
様々な靴でも、ストラップを交換せずに対応できます。
22インチと25インチをラインナップなのも嬉しいポイントです。
エムエスアール(MSR) EVO
プラスチックのデッキで、耐久性が高く地形に合わせて適度にしなるのが特徴。
パラグライドバインディングを採用し着脱が簡単です。
21×56cmのワンサイズ。オプションの「EVOテイル」を使用すると深く、やわらかい雪にも対応可能です。
タブス(TUBBS) FLEX TRK
フレックステールテクノロジーにより歩行時の衝撃が吸収され、かかとからからつま先への自然な動きを促進します。
シングルバックル式のバインディングを採用し、かかとのバックルを上げ下げするだけで簡単に着脱可能。
サイズは22インチと24インチの2サイズ展開。比較的安い価格もメリットです。
タブス(TUBBS) FLEX VRT
トゥクランポンとトラクションレールにより、アイスバーンでも優れたグリップ力を確保。トラクションレールのカーブ形状により、急斜面での前後方向へのスリップを防ぎます。
かかとにはテールトラクションを搭載しており、下山を容易にするのも魅力です。
タブス(TUBBS) FLEX RDG
装着方法は、ヒールストラップのサイズを調節したあとにダイヤルをくるくる回すだけの簡単さがポイント。
脱ぐ際にはダイヤルを引っ張るだけなので、着脱が簡単なスノーシューを求める方におすすめです。
タブス独自のフレックステールテクノロジーで、かかとからつま先まで自然に動かせるのも魅力。
かかとを接地した際の衝撃を吸収し、足への負担を軽減する効果も期待できます。
トゥクランポンと3Dカーブトラクションレールにより、さまざまな山岳地帯に対応可能です。
TSL 418 up&down fit grip
上り坂ではかかとが持ち上がり、下り坂ではバインディングの後部がデッキの下に入り、足を平衡に保ちます。
ステンレス製クランポンを採用して優れたグリップ力があります。
バインディングは、BOAフィットシステムで簡単にフィット感の調節ができます。
ロック調節機能により、素早く装着できる点も嬉しいポイントです。
アトラス(Atlas) スノーラン 1831917
スプリング効果の高いベルトが、正確で軽快な足さばきが可能です。
バインディングにはBOAリールアジャストシステムを採用しており、着脱が簡単。
クランポンはアルミ製で、凍った地面でもしっかりと食い込みます。
アトラス(Atlas) レンジ MTN
フレームの接地面はノコギリ刃形状で、スノーシュー全体で雪面を捉え、かかとの裏側には踏み込んだ際に地面や雪面に食い込むヒールブレイスを搭載している点も魅力です。
バインディングは足を包み込むラップ型です。
またBOAフィットシステムを採用、ダイヤルの操作だけで簡単に着脱ができるのもポイント。
ヒールリフトも搭載と急傾斜を上る際の足への負担を抑えます。
18×56cmと20×66cmの2サイズ展開。
アトラス(Atlas) ヘリウム MTN
デッキの先端は羽板状に設計されているため、デッキ裏に雪をためることなく快適です。
雪が深い環境でも直進性を保てるフィンが搭載されていたり、丸みを帯びたエッジで、優れた登山ができます。
プラスチックのしなやかさとトラクションレールの優れたグリップカが歩行時の安定さがあります。
クランポンはアトラスのヘリウムシリーズのなかでもグリップカが高いので、さまざまなコンディションの雪や氷を捉えますよ。
バインディングは足を包み込むラップ型。固定にはBOAフィットシステムを採用し、操作性に優れています。
アトラス(Atlas) ヘリウム BC
バインディングはストラップ式。購入時にスノーシューを束ねているバンドを、片足分の交換ストラップとして使える優れものです。
サイズは20×59cmと22×66cmの2種類。
重ねるとフラットに収納できるよう設計されており、携行性に優れている点もポイント。
デッキの素材には複雑な地形への対応力が高く、トラクションレールの優れたグリップカが歩行時の安定性のあるプラスチックを採用。
デッキ裏に雪をためない構造や最大浮力と制動を発揮するエッジなど、優れた性能も魅力です。
まとめ
今回は、冬の雪山で活躍するスノーシューについてご紹介しました。
スノーシューの使用場面はほかのアウトドアギアと比べると限定的ですが、冬山ハイキングを快適にし、冬にしかみられない雪化粧した絶景の自然を見ることができます。
今回お伝えした内容を参考に、スノーシューで冬の登山を楽しみましょう。
冬山ハイキングだけでなく、冬の登山やトレッキングにおすすめのスノーシューも以下の記事で紹介しています。
スノーシューが気になる方はぜひチェックしてみてください!
冬の登山やトレッキングに!おすすめのスノーシュー20選