【不安】クモに刺された!?症状と対処法について解説!
「痛いっ!」クモに刺されたかも!?こんな時どうしたらいいのでしょうか?パニックになるかもしれませんが、クモに刺された時の症状と対策法を知っていれば落ち着いた行動をとることができます。
今回こちらでは、「注意すべき蜘蛛の種類」「蜘蛛に刺された時の症状と対処法」「蜘蛛と他の虫の刺された後の違い」など、クモに刺された時に役立つ情報をご紹介します。
注意すべきクモは?
日本には約1,000種ほどのクモが存在しています。ほとんどのクモの場合、牙が短いので噛まれても致命傷にはなりませんが、中には噛まれると毒により症状が出るタイプもいます。
日本国内で注意すべき蜘蛛は、「セアカゴケグモ」「ハイイロゴケグモ」「カバキコマチグモ」の3種類です。
セアカゴケグモ
出典:Wikipedia
■形態:大きさや特徴
・メスの体長は約7~10mm、オスの体長は約4~5mm
・全体が黒色で腹部の背面と腹面に赤色の模様がある
・毒性が強い
・1~2ヵ所ほどの噛みあとが残る
・有害なのはメスのみで、オスは毒が弱い
■発生場所
・水はけがよくて日当たりがよい、地面に近い場所を好む
■発生時期
・年間を通じて発生
・発生のピークは夏
・特に6月~10月にかけて咬傷例が報告されている
ハイイロゴケグモ
出典:Wikipedia
■形態:大きさや特徴
・メスの体長は約10mm、オスの体長は約5mm
・背面は灰色から黒色
・腹部の腹面に赤色の砂時計型の模様がある
・有害なのはメスのみで、オスは毒がない
■発生場所
・日当たりがよく暖かい場所に巣をつくる
特に
・ベンチや自動販売機の裏
・壁のすき間や室外機
・外に置いてあるサンダルの中
などは注意が必要です。
カバキコマチグモ
出典:Wikipedia
■形態:大きさや特徴
・メスの体長は約12~15mm、オスの体長は約10~13mm
・黄色から茶褐色の胴体、上下のあごは黒い色
・日本で一番強い毒をもつ毒蜘蛛”
■発生場所
・幼いうちは草むらに生息している
・大人になるとイネやススキなどのイネ科の植物に移住する
・円形の巣はつくらず、移り住んだ植物の葉を丸めた中で暮らす
■発生時期
・産卵期は6~8月頃、非常に攻撃的になる時期
クモに刺されるとどうなる?
蜘蛛に刺されると、症状が軽い場合は2~3日で治るケースが多いのですが、稀に強い毒性が現れた場合、全身の発汗や頭痛、発熱といった症状が現れることもあります。皮膚以外に症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
■軽症の場合(皮膚だけに症状が現れる)
ハリに刺されたような痛みが走った後に、鋭い痛みが残ります。刺された箇所の周辺が赤くなり、熱を持ち水ぶくれになることもあります。
■中等度の場合(皮膚+全身に症状が現れる)
ハリに刺されたような痛み、赤み、水ぶくれといった症状に加え、発汗や鳥肌、筋肉痛といった症状が生じます。
■重症の場合(全身に症状が現れる)
全身に発汗の増加や鳥肌、発熱、頭痛、吐き気、おう吐、倦怠感、筋肉痛、動機といった様々な症状が診られます。
他の虫に刺されているかも?
他の虫に刺された時の違いは、「痛み」が異なります。他の虫に刺された場合、蜘蛛に刺されるよりも強い痛みを感じます。
例えば、マダニや蜂、ムカデに刺された場合の症状を紹介します。
■マダニ
出典:Wikipedia
マダニに刺された場合、赤みや腫れなどの症状が現れる場合もありますが、症状が現れない場合もあります。
■ハチ
出典:Wikipedia
ミツバチとスズメバチ、アシナガバチなどに刺された場合、強い痛みや灼熱感とともに皮膚が赤く腫れあがり、悪化すると出血したり、水ぶくれや潰瘍ができることがあります。ひどい場合にはアナフィラキシーショックを起こして意識がなくなったり、呼吸困難に陥ることもあります。
■ムカデ
出典:Wikipedia
ムカデに咬まれると、直後から強い痛みや腫れ、赤み、リンパ節が腫れるほか、咬まれた箇所から身体の中心部にむかって線状に症状が出ることもあります。ハチと同様にアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要です。
刺された時の対処法
クモに刺された場合は、傷口を速やかに中性の石けんと流水で洗い流してください。痛みや炎症が強い場合は、保冷剤や冷却シートで患部を十分に冷やしましょう。
ほとんどの場合、数時間~数日で症状は治まりますが、噛まれた部位だけでなく全身症状を伴う場合は医療機関を受診してください。
病院を受診する際、噛んできたクモの写真、もしくはクモ本体を持参すると診察・治療がスムーズに行えます。
まとめ
日本では蜘蛛による死亡例は報告されていませんが、「セアカゴケグモ」「ハイイロゴケグモ」「カバキコマチグモ」の3種類のクモは毒性が強いので注意が必要です。
基本的にクモはおとなしい虫なので、素手で触ったり、巣に触れたりしなければ刺されることはありません。万が一噛まれても軽症なら心配はありませんが、皮膚以外に症状が出た場合は即座に医療機関を受診しましょう。
夏から秋にかけて毒グモの活動が活発化する時期です。屋外でのレジャーやスポーツなどを楽しむ際には、長袖や長ズボン、手袋などを着用して肌の露出をおさえて予防しましょう。